NVIDIAの2025年度第1四半期収益は前年比262%増、特にデータセンター部門は前年比427%増で過去最高
NVIDIAが2025年度第1四半期(2024年2月〜4月)の決算報告を行いました。今期の収益は260億4400万ドル(約4兆840億円)で、前期比18%増と好調。前年比だと262%増と、大きな躍進を遂げていることがわかります。
NVIDIA Announces Financial Results for First Quarter Fiscal 2025 | NVIDIA Newsroom
NVIDIAによると、収益の大部分を担ったのはデータセンター部門で、今期収益は226億ドル(約3兆5400億円)で前期比23%増、前年比427%増となり、過去最高の数字を記録したとのこと。
他部門の収益は、ゲーム部門が前期比8%減、前年比18%増の26億ドル(約4080億円)。プロフェッショナル・ビジュアライゼーションの部門が前期比8%減、前年比45%増の4億2700万ドル(約669億3000万円)。自動車とロボット工学の部門が前期比17%増、前年比11%増の3億2900万ドル(約515億7000万円)でした。
NVIDIAの創業者でCEOのジェンスン・フアン氏は以下のように語りました。
「次の産業革命が始まりました。NVIDIAは国や企業と協力して、1兆ドル(約160兆円)規模の従来型データセンターをアクセラレーテッドコンピューティングに移行させ、新種のデータセンター、すなわち新たな製品である人工知能を生産する『AIファクトリー』を構築しようとしています。AIは、ほぼすべての産業で生産性の大幅な向上をもたらし、企業の収益機会を増やすとともに、コスト効率とエネルギー効率を高めるのにも役立ちます」
「NVIDIAのデータセンターの成長は、生成AIや推論でHopperプラットフォームの需要が大きいことに後押しされたものです。生成AIはクラウドサービスプロバイダーだけでなく、一般向けネットサービスやエンタープライズ事業、ソブリンAI、自動車、ヘルスケアの顧客へと拡大し、数十億ドル(数千億円)規模の垂直市場を生み出しています」
「我々は次の成長の波に向けて準備を整えています。Blackwellプラットフォームはフル稼働状態にあり、1兆パラメータ規模の生成AIの基盤を形成しています。(ネットワーキングプラットフォームの)Spectrum-Xはイーサネットのみのデータセンターに大規模AIをもたらす、まったく新たな市場を開拓するものです。NVIDIA NIMはクラウドからオンプレミスのデータセンターまで、あらゆる場所のCUDA上で動作するエンタープライズ級の生成AIを提供するソフトウェアです」
なお、2025年度第2四半期の見通しは収益が280億ドル(約4兆3880億円)±2%で、今期より伸びるとの予想です。