ドン・キホーテでは一般的なスーパー等では売られてない、かなりマニアックな商品が並ぶことがあり、SNSで話題になることもしばしば。

 つい最近では、哺乳瓶型容器の「飲むヨーグルト」が話題となっていました。正々堂々とオギャれるというのですが……。

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■ ドンキで「哺乳瓶型」の飲むヨーグルトは売っているのか?

 ということで、突如SNSで話題となっていたこの「飲むヨーグルト」を求めてドンキに行ってきました。

 普段、目的のものを求めて店舗に行くときは、ある程度事前に販売状況を調べています。博打で店舗に行くと「ありませんでした……」ということが、よくあるからです。今回ももちろん調べてみたのですが、詳しい情報が出てこず。

 イチかバチかで訪問した店舗では、やっぱり初手では見つけられませんでした。そこで店員さんに確認してみると……。

 なんと「哺乳瓶飲むヨーグルト」の特別コーナーをつくっていたではありませんか。これは想定外。

 味は「プレーン味」「イチゴ風味」「マンゴー風味」(各498円)とあり、今回は「プレーン」と念の為「イチゴ」も購入。

 ちなみに、この商品の名前は「水恋湾」で、中国からの輸入品。日本では、アジア食材を専門に扱っている友盛貿易株式会社が輸入者です。アマゾンなどのオンラインショップでも売られております。

■ 原材料は?

 まずは原材料から見ていきます。砂糖、全乳粉など、この辺は普通の飲むヨーグルトと同じようです。他には、マルトデキストリン、増粘剤(キサンタンガム、グァーガム)、ポリリン酸Na、糊料(CMC-Na)などが書かれていました。

 「イチゴ風味」のほうも原材料はほぼ同じで、「イチゴ」は入っていないようです。よく見れば「イチゴ味」ではなく「風味」なので、「イチゴミルク」的な味がするんだろうな、程度に考えておけば良いでしょうか。

■ 哺乳瓶はどんな感じ?

 今回の肝となる「哺乳瓶」ですが、まずは中身を開けてみます。中には「飲むヨーグルト」がたっぷり入っていました。内容量は280mlで、小型ペットボトルと同じ量が入っています。結構飲み応えありそうですね。

 そして、衝撃を受けたのが「瓶」の部分が、プラスチックではなく、ちゃんとしたガラスの瓶でできている点。昭和の「牛乳瓶」の様な感じです。なので、持った感覚は、ずっしり。

 気になる、蓋の「乳首」の部分ですが、どこでも見かけるあの形状です。触った感じもふにゃふにゃ。

 ここで背徳感を抑えられず、少ししゃぶってみましたが……ゴムの味がしました。

■ 味はどうでしょう?

 肝心の味はどうでしょうか。それぞれを、カップに入れて見てみると、なんてことない普通の飲むヨーグルトです。日本でよく市販で売られている商品となんら変わりはありません。ただ、香りは日本のものと若干異なる様な気がします。

 では、「プレーン味」から飲んでいきます。

 が、ここで少しだけ、違和感を覚える。日本の「飲むヨーグルト」の味わいに慣れ過ぎてしまったのか、ちょっとだけ、本当にちょっとだけ、「あっ、風味が違う」と感じます。

 飲むヨーグルトの味わいはしますが、酸味よりも甘みが強く、香りも日本でよく感じる「プレーン」の香りではなく、ザ・海外の味。

 続いて「イチゴ風味」。基本「プレーン味」と同じですが、やはり独特の香りがする。海外のお菓子というか、甘さ強めの乳製品といった感じです。

 味については恐らく好みが分かれるとおもいます。日本の飲むヨーグルトに慣れ過ぎてしまっているので。よってあくまで「哺乳瓶型」というちょっと特殊な形状の容器に入った「飲むヨーグルト風な飲み物」だと、捉える位がいいかもしれません。ただし、インスタ映え用としては最適だと言えるでしょう。

 ということで、この「哺乳瓶型」の飲むヨーグルト「水恋湾」。飲み終わったあとに容器を洗って再びくわえて「オギャれる」かどうか確認してみましたが……なぜか、すごくむなしい気持ちがこみ上げてきました。いい年した人間がなにしてるんだろう……。

 ちなみに、哺乳瓶から出てくる液体の量は……かなりイマイチなので、一気にゴクゴクと飲み物を飲みたい人にはオススメできません。

(たまちゃん)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By たまちゃん | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024052206.html