コンビニの屋根に富士山がのっているように見えることから話題になった「富士山ローソン」。ただし、この場所を訪れる一部の観光客のマナーの悪さが問題になっています。

 これを自分の得意分野を活かして解決策を提案したのは、ゆるくてユニークな駄美術作品を創作しているアートユニット「現代美術二等兵」のふじわらかつひとさん。

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 ふじわらさんは自身のX(Twitter)にて、「近隣の方々に迷惑をかけないように 持ち運べるローソンを作りました」と、作品を紹介しました。

 解決策につながるという新作は、手のひらサイズほどの小さなローソンの模型。たしかにこれなら、あとは富士山が見られる場所に行きさえすれば「富士山ローソン」の写真を自由に撮ることができます。

 ふじわらさんも実際に富士山が見られる場所へ足を運び、ローソンの模型を使用して見事な「富士山ローソン」の写真を撮っています。これは本当に良いアイデアかもしれない……!投稿を見た人からも「すごい発想!」「素晴らしい」と絶賛されています。

■ 少し笑いも交えた解決法

―― 持ち運べるローソンを作った理由を教えてください。

 オーバーツーリズムの問題や黒い幕で覆うというニュースを見てモヤモヤしていました。そもそも、なぜそんな写真が撮りたいのかも分からなかったので、少し笑いも交えた解決法を考えました。

―― 完成までに何日ほどかかったのでしょうか?

 検索して出てきた写真を参考にしながら鉄道模型用の建物を使用して作り、2日で完成しました。

―― こだわった部分を教えてください。

 鉄道模型用の商品として「ローソン」も存在していたのですが、店舗の形状が少し違っていたので形状が近い「セブンイレブン」の模型を改造してローソンにしました。

 ドアに貼られている垂れ幕やポスターは近所のローソンを参考にしています。さらにそのままだと店内が暗いので看板と店内を照らすLEDを入れました。ただし屋外で撮ると店内はあまり明るくないですね。

―― 実際にこの模型を使用して富士山ローソンの写真を撮った時の気持ちを教えてください。

 雨予報の日だったので雲に隠れていたら出直しだなと思っていましたが、なんとか富士山の形が見える状態で撮影出来て助かりました。河口湖をぐるっと回っていろいろな場所で撮りましたが、やっぱり富士山はカッコイイですね。

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 自身の得意分野を活かした素晴らしいアイデアで問題の解決策を考え、楽しんでいる姿は本当に尊敬します。「富士山ローソン」の問題も、みんなが笑顔になるような形で早く解決することを願うばかりです。

<記事化協力>
現代美術二等兵ふじわらかつひとさん(@f2touhey)

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024052201.html