「#これを見た人は食べられない食べ物晒してくれ」のハッシュタグとともに、SNSへと投稿されたのは、ガラスのプリン。

 ガラスならではの透明感と、プリンのプルプルとしたやわらかそうな質感が混在したこの作品に「綺麗」、「美味しそう」、「これ欲しい」など多くの反響が集まっています。

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■ よく見るとプリンの中に小さなお家が

 投稿者は、ガラス作家のコロロ硝子(ころろがらす)さん。プリン×ガラスの意外な組み合わせは、「子どもたちに分かりやすく可愛い!美味しそう!と喜んでもらいたい」、「子どもたちにアートを身近に感じてほしい」という思いから生まれたそうです。

 よく見ると、プリンの中に小さなお家が入っているこの作品。完成後に一度プリンをカットして中にお家を入れてから再度窯で溶かすという工程があるため、通常の2倍の手間がかかるのだとか。1つの作品を作り上げるまでに約2週間の制作期間を要するとのこと。

■ 「ガラスのケーキ」「ガラスのゼリー」も

 ガラスの中に空想のまちを閉じ込めた「ひかりのまち」をコンセプトにしたオブジェを手掛けるコロロ硝子さんは、「ガラスのプリン」の他、「ガラスのケーキ」、「ガラスのゼリー」も制作しています。

 ガラスの中のひかりの世界に「一体何が住んでいるんだろう?」と思いを巡らせて楽しんでほしいと作品への思いを語っています。

 小学生の頃からキラキラしたガラス細工の美しさに魅了され、ガラス細工の収集が趣味だったというコロロ硝子さん。武蔵野美術大学ガラス専攻を卒業後、2020年に埼玉県蕨市に自身の制作工房&ギャラリー「ちいさな硝子工房」をオープン。現在は展覧会や個展を開催するなどガラス作家として活躍しています。

<記事化協力>
コロロ硝子(ころろがらす)さん(@koloro_glass)

(一柳ひとみ)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 一柳ひとみ | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024052104.html