「アクエリアス」早期化する熱中症対策に対応 例年より1ヵ月前倒しで店頭展開開始
コカ・コーラシステムは「アクエリアス」ブランドで早期化の傾向にあるとされる熱中症対策に対応し、例年より1ヶ月早い5月から大々的に店頭展開を行う。
全国15歳〜89歳の男女1200人を対象にした日本コカ・コーラの「熱中症対策実態調査」(調査委託先:マクロミル)によると、5月から熱中症対策の準備を始める人が増えるなど早期化していることが浮き彫りになった。
これに受け4月22日から24日の3日間、仕事中の水分不足への対策啓発としてJR東京駅で「アクエリアスNEWATER(ニューウォーター)」のサンプリングイベントを実施した。
22日、イベント会場で取材に応じた日本コカ・コーラの川瀬保菜未マーケティング本部スポーツ事業部シニアブランドマネジャーは、売場づくりについて「流通様からもリクエストがあり、少し早めて例年5月から大々的に行い例年以上に盛り上げていきたい」と語る。
店頭で「アクエリアス」本体を中心に「アクエリアス NEWATER(ニューウォーター)」などを並べる。
POPを掲示して、暑さに身体が慣れていない夏の始まりは油断しがちであることや、暑くなる前の対策が大事であることを伝えていく。
「アクエリアス」ブランドは今年、「アクエリアス」本体、「ニューウォーター」、「アクエリアス 経口補水液」の3品を重点商品と位置付ける。
ブランド戦略では、Z世代の取り込みを図るべく、男性アイドルグループ「NEXZ(ネクスジ)」を起用したブランドコミュニケーションを展開している。
「Z世代からも人気のあるNEXZさんによって、Z世代との親和性や共感を生むようなコミュニケーションをデジタルを中心に年間を通して展開していく」と説明する。
容器別では、コンビニエンスストア限定の950mlサイズが好調に推移し今後も強化の構え。
「『綾鷹』など他のブランドの950mlサイズはシェアされて飲まれる傾向にあるが、『アクエリアス』は完全に自分用に飲まれる。スポーツ時やサウナ時に飲まれる方が多いようで、非常に好調となっている」という。
自販機専用の600mlサイズも好評を博している。「屋外で買ってそのまま飲まれる方が多い」とみている。
「アクエリアス」ブランドは昨年、猛暑が続いたことで売り上げが好調に推移。金額ベースで熱中症対策飲料No.1を訴求している。
そのほか熱中症対策の啓発の一環で、約48万台のスマホ自販機に対応するコカ・コーラ公式アプリ「Coke ON(コークオン)」でウェザーニューズ社の気象データ提供サービス「ウェザーテック」の熱中症危険度情報を利用した熱中症危険度情報アラートプログラムを2020年から実施している。
同プログラムでは、熱中症情報APIの5段階判定のうち上位2つとなる「運動中止」「厳重警戒」のエリアで一定の条件に合致した「Coke ON」ユーザーに対し、気象情報と熱中症リスクに応じたニュースを表示。
ニュースを受け取ったユーザーは、指定の時間帯に「Coke ON」対応自販機でドリンクを購入すると、獲得できるスタンプが通常の2倍になる。
今年は、全国的に高温になる長期予報が発表されていることから、例年より前倒して5月中旬から同プログラムをスタートする。
かくれ脱水に着目して、シニア向けに日常的な水分補給の啓発活動にも取り組んでいく。