この記事をまとめると

■ヘンタイ的なクルマ好きがやりがちなものを7つピックアップ

クルマ好きでもなかなかできない言動を無自覚でやってしまう人ほどヘンタイ度は高い

■ヘンタイ同士で情報交換をすればよりクルマの知識を深めることができる

クルマが好きすぎて度を越した愛情表現に変化!

 結論から申し上げましょう。「ヘンタイ」はほめ言葉です。あとは本人が自覚しているかどうか。まわりから見て、自覚していない人ほどヘンタイ度が高いような……。そんな自覚症状がないヘンタイさんにも気づいてもらえるよう「ヘンタイ級のクルマ好き確定なポイント」を7つ挙げてみました。

愛車に関連するカタログはすべてコンプリート(前/後期・限定車などすべて)

 愛車にまつわるコレクションにおいて基本中の基本!? ……というか、これが現在進行中または完了していたらヘンタイ確定かも? なポイントとして「愛車に関連するカタログはすべてコンプリート」が挙げられます。

 所有している年式と符合する愛車のカタログだけでは物足りなくなり……。手はじめに前期・後期モデル(中期があればそれも含めて)を入手するようになり、それでも物足りなくなって特別仕様車、限定車、地域限定モデル、DM用のペラまで手を出していたらもはや危険領域(笑)。さらに、整備仕様書や広報資料、セールスマン向けのプロモーションツールといった内部資料、ディーラー展示用のナンバープレートカバーあたりまで押さえていたらヘンタイ確定です。ここではじめて「俺(私)ってヘンタイだったんだ……」と気づいた方、いくらなんでも遅すぎます。

愛車の関連グッズは閲覧用・保存用・予備の3つをゲットするのが基本

 コレクター気質でない方にとって「同じモノを2つ以上そろえるなんて無駄だし、理解できない」そうです。確かに、モノが増えるだけだし、置き場所の確保も大変。ハッキリ言って邪魔です。お金を出したモノであれば出費も増えますし。同居人にとって良いことなんてひとつもない!?

 おそらく「閲覧用と保存用」の2つをゲットするというのはよくある話(そうでもない!?)。いつしかこれがエスカレートすると「愛車の関連グッズは閲覧用・保存用・予備の3つ(かそれ以上)をゲットするのが基本」にシフトしていきます。

 閲覧用・保存用に加えて予備!? なんだそれ? と思うかもしれません。閲覧用を紛失したとき、汚れたとき、友人へのプレゼント用、いざというときのために小遣い稼ぎでネットオークションに出品用……など。用途はさまざま。この「予備」の有無で、精神的なゆとりが違ってくるものなんです。

 ふと思ったんですが、かたや生粋のコレクターで、かたやミニマリストのカップルやご夫婦ってどうしているんでしょうか。気になります。

中古車の掲載画像を見るだけで店舗が当てられる

 買う・買わないは別にして、気になるモデル、好きなクルマの中古車ウオッチがライフワークというクルマ好きも少なくないのではないでしょうか。本気モードではないにしても、密かに「お金あったら欲しいなぁ〜」と思っていた中古車が売れてしまうと、なんだか妙にがっくりするのはなぜなんでしょう。これって、何となく好きだった子にじつは彼氏(彼女)がいることが発覚した感覚に近いかもしれません。

 そして、日々こんなことを繰り返しているうちに、いつしか中古車販売店ごとに商品車を写すカットにも個性があると気づきます。わざわざ映えるようなオシャレスポットで撮影したり、店舗の一角でさらっと撮ったり。その店舗の個性が如実に表れる部分でもあります。

 クルマ好き同士で集まるとしばしば話題になるのが中古車ウオッチネタ。「カーセンサーで見たら、走行距離2.4万キロのガンメタのR32GT-Rが売りに出ててね……」なんていいかけたとたん「あ、それって●●●(店舗名)で1800万で売ってるやつでしょ。高くなったよね」といった会話がごく当たり前のように成立してしまいます。

 ヘンタイ同士では別に驚くことではなく日常のひとこまですが、一般の方には売り物件だけで店舗名まで特定できるのは理解不能に映るようです。ヘンタイ恐るべし。

日常生活にまで侵食!

携帯電話の下4桁の数字は愛車にまつわるもの

 携帯電話のキャリアによっては下4桁の番号を好みの組み合わせにすることができます。このサービスを利用して、車名にまつわるもの、例えば0086(ハチロクや86/GR86)、0032(ミニやR32スカイライン)、0911(ポルシェ911)、0500(フィアット500や、メルセデス・ベンツ500Eなど)などが挙げられます。なかには生産番号の下4桁の数字と合わせているヘンタイも。

 さらに愛車が劇用車仕様だった場合、例えば愛車ナンバーとあわせて「5417」「4753」「4505」あたりを選んでいたりします。ほとんどの人は気づいてくれませんが、オーナーの愛車を知っている人であればすぐさまツッコミを入れてきます(笑)。ちなみにこの3つの4ケタの番号、何だかわかりますか?

飼っているペットの名前は愛車はクルマにまつわるものだ

 ペットは家族の一員。愛車と同じかそれ以上に惜しみない愛情を注いでいる方も多いのでは? どうせならば、愛車にまつわる名前をつけてあげたい! と本気で考えます。そうなると、名前選びも「極めて重要」です。

 モコやピノ、ビート、ノア、アクアなど、わりとメジャーな名前から、アルティマ、カレラ、クリオ、コペン、エラン……などなど。人によってはクルマ系の名前だと一発で見破られそうなものまで。

 名前は決まった! しかしそのあとの問題は家族がいる場合です。あらゆる反対意見に対して「ていねいに説明する」必要がありそうです。とはいえ、ペットにしてみれば、飼い主からの愛情が何よりも重要ですし、家族から「そんな名前やだ」なんて文句をいわれる心配もありません。

じつはこっそり愛車に話かけている(笑)

 言うまでもなく、クルマは機械であり、意思はありません。あくまでも道具にすぎません。そんな理屈は百も承知。それでも愛車に対して「今日もよろしく」「今日も楽しかったね」なんて密かに話かけているヘンタイも少なくないのでは?

 友人知人はもちろん、知らない人が見たら間違いなくドン引きされます。ヘンタイがホントの変人になってしまう瞬間です。自宅ガレージや駐車場、早朝または深夜のサービスエリアなど、人気のないところでこっそりやりましょう。

 経験がある方がいるかもしれませんが、そうやって惜しみない愛情を注いでいると、不思議と愛車が助けてくれる場面があるように感じます。これって単なる偶然なのか。それとも!?

ヘンタイですねと言われるとめちゃくちゃ嬉しい(笑)

「ヘンタイですね」といわれてムッとしているようではまだまだ序の口です(笑)。逆に嬉しさのあまり「光栄です」などと切り返したアナタは名実ともに立派なヘンタイです。そうなのです。ヘンタイはれっきとしたほめ言葉であり、「いやー、そこまでやりますか! マジですごいです。まいりました」などの意味が込められた最大限の賛辞です。ここは素直に喜んでください。

まとめ:ヘンタイはヘンタイを呼ぶ?

 これも類トモというべきなのか……。筆者の経験では「ヘンタイはヘンタイを呼ぶ」ことはほぼ確実だと踏んでいます。そのなかで優劣を決めたり、マウンティングをするのは極めて野暮な話。

 せっかく知り合えたヘンタイ同士。これまでに蓄えた知識と情報を惜しげもなく交換しましょう。その相乗効果たるや、インターネットで検索しても得られないようなとんでもないレベルになっている可能性も充分に考えられます。