Microsoftが、WindowsのStoreアプリをWeb(http://apps.microsoft.com)からよりスムーズに導入できる新たなインストール方法「Microsoft Store installers for web」の提供を開始した。



これまで、同様のシナリオでユーザーがStoreアプリをインストールする場合、次の手順が必要だった。(1)インストールしたいアプリのWebページで[インストール]をクリック、(2)ディープリンクのダイアログを確認してMicrosoft Storeアプリを開くことを許可(すでに許可リストに登録されている場合は不要)、(3)Microsoft Storeのミニウィンドウで[インストール]をクリックする。



(2)は、悪意のあるスクリプトではなく、ユーザーが意図してインストールしようとしていることを確認するステップである。そのため、インストールの完了に数回のクリックが

必要となり、また同じアプリのインストールで[インストール]ボタンを2度押すことがユーザーに混乱を招いていた。

新しいインストール方法では、ディープリンクを介してストアを起動して、インストーラをシミュレートするミニウィンドウを開く代わりに、そのコードを抽出したスタンドアロン・インストーラをユーザーがダウンロードする。



インストーラは、Microsoft Storeアプリと同じロジックとコードを使用して、必要条件、権限、ダウンロード、インストールを同じ方法で管理しつつ、ドッキングされていない実行可能ファイルとしてはるかに小さくパッケージ化されている。独立した軽量インストーラを用いることには、以下のような利点がある。

最小2回のクリックでインストールが可能。

Microsoft Storeよりも起動が速い。

複数の同時インストールをサポート。

常に最新の機能やサポートを提供。

ストアを利用できない状態でも、インストールは動作する。

Microsoftは、WebからStoreアプリをインストールするユーザー体験を向上させ、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)のコンバージョン率(CVR)を高めるため、過去5か月にわたって実験的なテストを行ってきた。新しいインストール方法により、参加した開発者のアプリのインストール数が平均で12%増加し、インストール後に起動されるアプリケーションの数は54%増加した。