【中日】巨人に連勝で5割復帰! 細川の2試合連続弾の陰で光った「ホットコーナーの存在感」とは

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高橋の守備もチームを盛り立てている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日は4月3日の巨人戦(バンテリンドーム)に5−2と勝利。投げては先発の大野雄大が5回4安打1失点と試合を作り、2季ぶりの復活星をあげた。チームは連勝で勝率5割に復帰した。

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 中日が投打にわたって落ち着いた試合運びを見せた。まずは先発左腕の大野は3回までは完全投球、打者1人も出さず、完全にゲームを支配した。4回は1点を許したものの、5回無死一、二塁のピンチを迎えるもギアを上げ、吉川尚輝、長野久義、萩尾匡也を打ち取り失点を防いだ。

 打線では2回に村松開人の先制打でリズムをつけると、8回には細川成也が相手3番手のカイル・ケラーの154キロを捉え、2試合連続となるアーチをかけた。昨季24本塁打をマークしたスラッガーもチームを勢いづけ、投打がかみあっての快勝、巨人に連勝を果たし、勝率5割に戻した。先発の大野は22年9月25日の巨人戦(バンテリンドーム)以来の勝利投手となった。

 またこの試合で光ったのは堅守にもあった。開幕からサードを守る高橋周平は2回一死の場面では坂本勇人の抜ければ長打コースの打球をスライディングキャッチ、一塁へ送球しアウトを奪うと、さらにビッグプレーとなったのは8回一死の場面。門脇誠の三塁線への痛烈な当たりに飛び込み、好捕。一塁アウトと反撃の芽をつんだ。元々ゴールデン・グラブ受賞者と名手で知られたが、開幕3連戦のヤクルト戦でもたびたび好プレーと今季は守備でもチームを盛り立てている。

 昨年は若手起用のチーム方針もあり、ベンチを温めることが多かった高橋。契約更改時にも巻き返しを誓っていたが、今春キャンプは2軍スタートながら、オープン戦で結果を残し、開幕サードの座を勝ち取った。

 投手力のチームとあって、ホットコーナーを安定した守備の選手に任せられることはチームにとっても大きい。   

 投打がかみあって反撃開始、2024シーズン、中日の戦いぶりが今後も注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]