「ウインカー」は右と左どっちが正解? SNSでも意見割れる… 「逆Y字型」を元警察官が解説
SNSでも意見が割れる「どっちにウィンカー出すのか問題」
クルマやバイクを運転していると、ときどき判断に迷う場面があります。
では、メイン道路と側道が鋭角に交わる「逆Y字型」の交差点においては、右と左、どちらにウィンカーを出すのが正解なのでしょうか。
クルマやバイクを運転する際、道路の形状によっては運転の判断に迷う場合があります。
【画像】「えっ…!」どっちに出す? 悩む場面がこれです。画像を見る!(30枚以上)
特にメイン道路と側道が鋭角に交わる「逆Y字型」の交差点において、側道からメイン道路に入る際、右と左どちらにウィンカーを出せば良いのか分からないというドライバーが散見されます。
この問題に関してSNS上では「交差点を曲がるので左ウィンカーでは?」「停止線があれば左折になるから左ウィンカー」といった声。
一方、「角度がきついなら右ウィンカーを出す」「メイン道路を走ってくるドライバーに見えやすいように右ウィンカー」などの声も寄せられ、ドライバーの間で意見が分かれています。
では、このような道路においては右と左、どちらにウィンカーを出すのが正解なのでしょうか。
ウィンカーの判断基準として、その道路が「交差点」に当たるのか、または「付加車線」に当たるのかを見極めることがポイントです。
交差点とは十字路、丁字路その他2つ以上の道路が交わる場合における、道路の交わる部分のことをいいます。
それに対し付加車線は、高速道路の進入部分や合流部分、一般道路の側道と本線の合流部分などで見られる車線であり、メインの道路にすりつけられる形で接続しているのが特徴です。
また付加車線は、高速道路と自動車専用道路では「加速車線」とも呼ばれます。
それぞれのウィンカーの出し方を考えてみると、交差点で左折するときは左ウィンカー、右折するときは右ウィンカーというように進む方向に向かって合図をしますが、付加車線から本線に入る場合は右ウィンカーを出して「進路変更」をします。
つまり「逆Y字型」の「交差点」において、側道からメイン道路の進行方向へ進む際は左ウィンカーを出すのが正解です。
交差点の場合は側道に「一時停止」の道路標識や停止線があったり、「指定方向外進行禁止」の標識によって左折のみと指定されたりするケースがみられます。
加えて、側道上に「交差点あり」とハッキリ書かれている場合もあるため、それらの道路標識や道路標示を参考に判断すると良いかもしれません。
また、鋭角の交差点を十字路や丁字路が変形したものと考えれば、どちらにウィンカーを出すのか分かりやすいといえます。
さらにドライバーによっては「ハンドルを切る方向にウィンカーを出す」という方法で判断している人もいます。
とはいえ、付加車線に近い形状の交差点においては「左折ウィンカーを出すとメイン道路を走行するドライバーから合図が見えず、メイン道路に進入するという意思表示ができないので右ウィンカーを出すべき」という反論の声も聞かれます。
しかし側道のクルマが右ウィンカーを出すと、メイン道路を走行するドライバーは「逆走や転回をしてくるかも」と判断してしまう可能性が考えられます。
このように誤った合図をすると、かえって周囲のクルマを混乱させるおそれもあるため、交通ルールに基づいた正しい合図をするようにしましょう。
鋭角の交差点では、高速道路の本線に合流するイメージでつい右ウィンカーを出してしまうというドライバーも多く、注意が必要です。
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「逆Y字型」の道路以外には、直進も可能な道なりのカーブでウィンカーを出すべきかという問題も話題となっており、道なりのカーブを進行する際には、結論として法律上「直線」と同じ扱いであるためウィンカーが不要です。
ウィンカーの出し方に迷った場合は、どのような道路形状に当たるのかを考えてみると分かりやすいかもしれません。