WindowsでAndroidアプリを使える機能「Windows Subsystem for Android」がサポート停止&Windows向けAmazonアプリストアも提供停止へ
AmazonアプリストアからWindows 11にAndroidアプリをインストールする機能をサポートしていた、Microsoftの「Windows Subsystem for Android(WSA)」が2025年3月5日をもって廃止されることがわかりました。これに伴い、Windows 11向けのAmazonアプリストアもサービスが終了します。
Windows Subsystem for Android™️ | Microsoft Learn
Amazon.co.jp: Appstoreonwin
https://www.amazon.co.jp/b?node=24522894051
Windows 11向けAmazonアプリストアのサービス終了について
https://www.developer.amazon.com/ja/apps-and-games/blogs/2024/03/amazon-appstore-on-windows-11-discontinued
Microsoft to end its Android apps on Windows 11 subsystem in 2025 - The Verge
https://www.theverge.com/2024/3/5/24091370/microsoft-windows-11-android-apps-end-of-support
WSAはWindows 11上でAndroidアプリを動作させるWindows公式機能で、記事作成時点では「AmazonアプリストアからインストールしたAndroidアプリ」に限って別途エミュレータなどをインストールせずとも動作させることが可能です。しかし、MicrosoftはWSAのサポートを2025年3月5日に終了することを発表。合わせて、WSAに依存するアプリストアやゲームについて、終了日以後のサポートを行わないことも明言しました。
これに伴い、2024年3月6日以降、Windows 11ユーザーはMicrosoft StoreでAmazonアプリストアや関連アプリの検索ができなくなります。インストール済みのAmazonアプリストアは2025年3月5日まで引き続き利用でき、インストール済みアプリのアップデートも可能ですが、新規アプリのインストールはできません。
アンインストール済みのAmazonアプリストアをダウンロードしたい場合は、このリンクからストアページにアクセスして再ダウンロードできます。
2025年3月6日以降、Windows 11ユーザーはAmazonアプリストアを利用できなくなります。端末に既にインストールしているアプリはサポート終了後も引き続き利用できますが、時間の経過と共に正常に機能しなくなる可能性があるとのこと。
AmazonはMicrosoftと手を組んでWindows 11にAndroidアプリを提供する企業努力を続けており、2022年5月にはテスト中だったWindows向けAmazonアプリストアをアメリカから日本・フランス・ドイツ・イタリア・イギリスの5カ国に拡大するところまでこぎ着けていましたが、開発から約2年で幕を下ろすこととなってしまいました。
ついに日本でもWindows 11でAndroidアプリを使える「Amazon Appstore」が提供開始へ - GIGAZINE
MicrosoftがWSAのサポートを終了する理由は不明ですが、テクノロジー系メディアのThe Vergeは「結局のところ、WSAではGoogle公式アプリストアのGoogle Playへアクセスをサポートしておらず、質の劣るAmazonアプリストアだけしかサポートしていなかったのが原因でしょう」と指摘しています。
なお、提供が終了するのはWindows 11向けのAmazonアプリストアだけで、Amazonアプリストアそのものは今後もAmazonによりサポートされます。