飛行ルートなどをSNSに投稿していた大学生に対して、「法的措置を取る」と警告していたテイラー・スウィフト

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現在、東京ドームで来日公演を開催中の歌手テイラー・スウィフトが、米フロリダの大学に通う学生に「ストーカー行為および嫌がらせ行為」で訴えると警告していたことが明らかになった。この大学生は、テイラーのプライベートジェットの飛行ルートなどを自身のSNSアカウントから投稿し続けていたが、すでに公開されているデータを投稿していただけということもあり、ファンからは大学生を擁護する声もあがっている。

テイラー・スウィフト(34)は、現地時間4日に米ロサンゼルスで開催された「第66回グラミー賞授賞式」で、自身のアルバム『Midnights』が最優秀アルバム賞を獲得し、同部門過去最多の4回目の受賞が話題となったばかりだ。またプライベートでは、恋人でNFL選手のトラヴィス・ケルシー(34)が所属するカンザスシティ・チーフスがスーパーボウルへの出場権を獲得するなど、めでたい話題が相次いでいる。しかし一方で、ある大学生の活動が生死にかかわる問題だとして、テイラーの代理人から「法的措置を取る」という警告があったことが分かった。

警告を受けたのは、セントラルフロリダ大学に通う男子学生ジャック・スウィーニーさん(Jack Sweeney、21)で、自身が保有するいくつかのSNSアカウントからテイラーやカイリー・ジェンナーらセレブや政治家など著名人のプライベートジェットの飛行ルートと、それに伴う環境汚染ガス排出量などを発信していた。

ジャックさんは実際の飛行の翌日に飛行ルートを投稿し、使用しているデータも公表されているものを使用しているが、X(旧Twitter)を所有するイーロン・マスク氏が、飛行データをもとに暗殺される危険性があると訴え、2022年にジャックさんのアカウントを凍結していた。

そしてイーロン氏に続き、テイラーの弁護士も昨年12月下旬、ジャックさんに「投稿をやめないと訴える」と警告した内容の手紙を送っていたことが明らかになった。手紙には、ジャックさんの投稿によりテイラーや彼女の家族の安全が危険に晒されているとし、やめなければ法的処置を求めざるを得ないと記載されていたという。

米メディア『AP通信』は先月、マンハッタンのトライベッカ地区にあるテイラーの自宅前で、ある男がストーカー行為と嫌がらせで逮捕されたと報じたが、テイラーの広報担当者は電子メールで米メディア『TODAY』に「現在進行中の警察の捜査についてはコメントできないが、ストーカーのタイミングがテイラーの位置情報を共有しているジャックさんのアカウントとの関連性を示唆している」として、「彼の投稿からは、彼女がいつ、どこにいるのかが正確に分かります」と述べた。

ジャックさんがテイラーの代理人から「停止通告書」を受け取ったのは、2022年にマーケティング会社「Yard」が「地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が一番多かったセレブはテイラー」と発表し、メディアがテイラーの二酸化炭素排出量に注目するようになったすぐ後だったようだ。同じ頃、テイラーのジェット機を追跡しているジャックさんのFacebookとInstagramのアカウントが無効になり、その後、「嫌がらせ」をしたとして彼を告発する2通目の手紙が続いたという。

今回の件にファンからはジャックさんを援護する声のほか、テイラーを援護する声もあがっている。

「テイラーはどれほど環境汚染しているという事実がばれることを恐れているのでは?」
「すでに公開されている飛行データを投稿しているだけでしょ? 訴える必要はないと思う。」
「ストーカーとか多いだろうし。追いかけてくるファンとかいたら怖いと思う。」

テイラーからの警告に対し、ジャックさんはこのように話している。

「お伝えしたいのは、彼女を傷つけようとした行動ではないということです。実際に私はテイラーの曲が好きですし。ただ、透明性と情報の公開も大切なことだと思っています。」

画像2枚目は『Recording Academy / GRAMMYs 2024年2月4日付Instagram「#TaylorSwift’s 13th win:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Tina)