マリノスで2年目を迎える上島。キューウェル体制でさらなる飛躍を目ざす。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 2年ぶりのJ1優勝を目ざす横浜F・マリノスは1月28日、キャンプ地の宮崎県でJ2の大分トリニータと30分×4本の練習試合を実施。昨季のJ1得点王アンデルソン・ロペスの2ゴールなどで、4−3(2−0/1−3/1−0/0−0)で制した。

 エースと共に、溢れんばかりのファンを沸かせたのが、上島拓巳だ。間もなく27歳の誕生日を迎える186センチのCBは、定評のある鋭いフィードに加え、FKからヘッドでゴールもマーク。ポジションを争う角田涼太朗が海外に活躍の場を移したなか、定位置獲りに名乗りを上げた。

 上島は1本目と2本目でのプレーを終えた後、取材に対応。同じ30分×4本で戦った3日前の横浜FC戦(1−1/0−1/2−0/2−0)と比較し、手応えを示した。

「横浜FC戦よりは、チームとして守備の部分で人を捕まえに行くところは、結構ハッキリできていましたし、それなりの手応えがあります。攻撃の部分に関しては、上手くいくシーンと上手くいかないシーンがありました。ビルドアップに関してはまた多分、ハリー(キューウェル監督)から修正が入ってくると思います。ただ、チーム全体として、チャレンジする姿勢は見せれました」
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
 この試合では、CKやFKの場面で時間をかけず、意図的にクイックスタートを繰り返している様子が窺えた。そのなかで自身が奪ったゴールに関しては、こう語った。

「今年はセットプレーのところも自分自身、結果を残していかないといけない。そこでのチームへの貢献もすごく大事になってくると思います。今年は結構クイックを求められているんですけど、セットされた時に中に入れてチャンスになるのは共通だと思いますし、僕自身もあそこを狙っていたので、狙い通りでした」

 柏レイソルでプロキャリアをスタートさせた上島は、昨季に横浜に加入。1年目はリーグ戦8試合の先発に留まった。キューウェル新監督のもとで迎える2年目は、レギュラー獲得に加え、恵まれた体躯を活かして、かつての中澤佑二のように得点源ともなれるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)