大分道の「北側分岐ルート」とも言える高規格道路です。

中津ICから8.1kmが開通済みに


一部開通済みの中津日田道路(画像:国土交通省)。

 国土交通省 大分河川国道事務所は2024年1月25日(木)、大分県の中津市と日田市をむすぶ高規格道路「中津日田道路」のうち、田口IC〜青の洞門・羅漢寺IC間5.3kmが延伸開通すると発表しました。

 九州を東西につらぬく大分自動車道ですが、東端は別府市近郊の日出JCTにあり、北九州・中津方面からは使い勝手が悪い存在でした。そこで中津市から斜めに突っ切って日田市まで短絡するのが国道212号ですが、ほぼ全線でクネクネで狭く走りづらい昔ながらの道路で、年平均9日は通行止めになっているほど。そのバイパスとして整備中なのが「中津日田道路」です。

 2012年に本耶馬渓IC〜耶馬渓山移ICが開通。2019年に東九州道・中津ICから分岐して田口ICまでの「三光本耶馬渓道路」1区間が開通。2021年に、耶馬渓山移IC〜耶馬渓下郷ICが延伸開通していました。

 今回の延伸開通で、耶馬渓までの未開通部は1区間を残すのみとなります。全通すれば、分散して回遊性に乏しい大分県内の各観光地がバスでツアーアクセスしやすくなることが期待されます。

 なお、新設された「青の洞門・羅漢寺IC」は、全国でも珍しい「・(中黒)」つきのIC名です。ほかには伊豆縦貫道の大場・函南ICや、三遠南信道にあって「日本最長」を誇る「飯田上久堅・喬木富田IC」など数例があります。