ついに会津鉄道沿いのバイパスが延びていきます!

小さな1.5km、大きな一歩に?

 福島県は2024年1月22日、南会津郡で整備を進めていた国道118号「小沼崎バイパス」が3月3日に開通すると発表しました。


開通する小沼崎バイパスの「下郷大橋」(画像:福島県)。

 同バイパスは、南会津から会津若松を南北に結ぶ高規格道路「会津縦貫南道路」の一部であり、その最初の開通区間となります。延長は1.5kmです。

 国道118号が121号に交わる会津鉄道 湯野上温泉駅付近のクネクネとした狭い現道をショートカットするようなルートとなっており、阿賀川を渡る新たな橋「下郷大橋」や「田代トンネル」で、現道から見て阿賀川の対岸の山を貫いています。

 ちなみに、約343mの下郷大橋は河道に橋脚を立てず阿賀川を一跨ぎしており、「東北地方にあるコンクリートアーチ橋の中で支間長が最も長い」ものだそうです。

 会津縦貫南道路としては、今回の開通区間から南へ、さらに8.3kmの「湯野上バイパス」、11.1kmの「下郷田島バイパス」も建設中。そのほかの区間は事業化されていませんが、喜多方市と会津若松市を結ぶ自動車専用の「会津縦貫北道路」(13.1km)も含め「会津縦貫道」として南北約70kmの高規格道路が計画されています。

 さらに、南会津から栃木県日光までを結ぶ「栃木西部・会津南道路」の構想も存在。将来的には今回の開通区間が、東武線・野岩鉄道・会津鉄道に沿う「会津西街道」のバイパスの一部となる可能性もあります。