大谷移籍で広がるトラウトへの同情 オフの敗者3位に米選出「大谷を失い、フロントは何もしない」
勝者のトップはドジャースだが、その下にも大谷関連の名前が
米大リーグは2月のキャンプインまで1か月を切った。米国のスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、このタイミングでこのオフシーズンの“勝者と敗者”をランキング化。勝者のトップは、大谷翔平投手や山本由伸投手を巨額の投資で獲得したドジャースとされているが、他にも大谷に関連する意外な名前がランキング入りしている。
レッズやナショナルズでゼネラルマネジャー(GM)を務めた経験のあるジム・ボウデン氏が「ここまでのMLBオフシーズンの最大の勝者と敗者」として公開したもの。
勝者のトップはドジャースで「このリストをどうやったらドジャース以外で始められるだろうか」としている。大谷を10年総額7億ドル(約1014億円)、山本を12年総額3億2500万ドル(約463億円)という巨額で獲得し、補強戦線を独走したためだ。
そして、6位に名前が上がったのが大谷も顧客とする代理人のネズ・バレロ氏だ。ランクインの理由は「彼はスポーツ史上最も儲かる契約の裏にいた代理人だから」というもので、実に6億8000万ドルが契約終了後の後払いという契約を「このクリエイティブな契約はオオタニに莫大な税金のメリットをもたらすかもしれず、また後払いはドジャースにさらに優れたロースターを構築するための経済的な柔軟性をもたらす」と高く評価した。
さらに「この契約はまた、バレロと(代理人事務所の)CAAがオオタニの市場性をいかにうまく活用してきたかを物語っている。オオタニがスポンサー契約で年間およそ5000万ドル(約74億円)を稼ぐのを助けた結果、彼はこのような形の契約を構築する余裕ができた」と、異例契約の実現へこれまでの準備を称えている。
また、敗者にも大谷に関係した名前が並ぶ。2位は獲得の“誤報”にぬか喜びしたブルージェイズファン、そして3位はエンゼルスのマイク・トラウト外野手だ。
トラウトを挙げた理由に記事は「彼はお気に入りのチームメートのオオタニを失い、フロントオフィスは彼の周りを勝てるチームにするために何もせず、そして彼のお気に入りのNFLチーム、イーグルスは10勝1敗でシーズンをスタートさせた後、崩壊した」と、踏んだり蹴ったりの状況を同情気味に伝えている。
(THE ANSWER編集部)