汚れたままだと雑菌発生⁉️掃除研究家が直伝「炊飯器」のお手入れ術

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【おそうじペコの"ラクして楽しむ"キッチン掃除術vol.9】主婦歴もうすぐ30年。料理も裁縫もてんで成長しないのに掃除に対する情熱だけは人一倍のおそうじペコです!日々探求し続けてきた結果、掃除研究家を名乗るようになりました。そんな掃除研究家・おそうじペコが、ラクしながら楽しく続けられるキッチン掃除術をみなさんに伝授します。

意外と知らないキッチン家電のお手入れ。

以前、電気ケトルについてお伝えしましたが、今回は毎日のように使う炊飯器についてご紹介したいと思います。おいしいお米を味わうためにきちんとお手入れをしていきましょう!

お手入れが大切な理由


炊飯器に付く汚れの特長は、お米由来のでんぷんを含んだ粘り気のある水分や、それに付着するホコリなどです。この汚れを放置しておくと、雑菌繁殖やニオイ発生の原因になります。また、乾いてこびりつくと取り除くのに手間がかかります。

そこで大切なのが本体を含めた炊飯器全体のお手入れです。いつものお手入れプラス、どこに注意すればよいのか、大きく3つのポイントに分けて説明していきます。

お手入れポイント1:内ぶたと内釜


内ぶたと内釜には、お米由来の汚れが一番多くつく場所です。放置せずに汚れたら早めに洗います。お手入れの頻度は使うたびにしましょう。

水につけ置く



内釜と内ぶたをしばらく水につけ置きします。こびりついた米粒や汚れがふやけて浮いてくるので、余計な力をいれなくてもサラっと落とすことができます。

強くこすり洗いをしないですむので内釜を傷つけることもなく、スポンジに米粒がこびりつくのも予防できます。

パーツ類もしっかりはずす



汚れはすきまにも入り込みます。内ぶたの付属品やパッキンなどパーツ類もはずしてつけ置きします。

注意点


内釜は特にデリケートな素材でできていることが多いため、いくつかの注意点があります。

・水でつけ置きする際に、他の食器などを入れない。

つけ置きついでに食器やしゃもじなどを入れないようにします。内釜に小さな傷がつき、内部コーティング加工がはがれる原因になります。

・やわらかい素材でやさしく洗う

汚れがふやけてから、やわらかいスポンジと食器洗い用洗剤でやさしく洗います。無理にこすったり力を入れたりしないようにします。また、ナイロン、金属たわし、硬めのスポンジは傷がつくので使用しません。

・食器洗い洗浄機、乾燥機は使用しない

傷がついたり劣化の原因になります。

・内釜でお米を研ぐのは機種にもよる

内釜でお米を研ぐと内部に傷がつく原因になるといわれています。ただ最新の炊飯器の機種は耐久性の向上によって、やさしく研いでかきまぜる程度では傷つきにくくなっているそうです。洗い物を減らすためにも、内釜でお米を研いでも大丈夫か確認しておくと便利ですね。

お手入れポイント2:本体





汚れがわかりやすいように黒米を混ぜて炊いてみました

本体の内側にはでんぷんを含んだ蒸気による汚れが付着したり、余分な水分がたまったりしています。内側の汚れなので清潔にしておきましょう。お手入れの頻度は使うたびにします。

内部を拭き取る



水受け部やふたの裏側につく水分や汚れを固くしぼった清潔なふきんで拭きます。


ふたの裏側の接続部や凹凸している部分は、細いものにふきんをくるみ先を使うと上手に拭き取れます(傷がつくので鋭利なものは使わないでください)。


底にある温度センサーが汚れていると誤作動することがあります。ここもきれいに拭きます。

本体外側を拭きとる



本体外側には蒸気とホコリが結合した汚れや、手あかなどがつきやすくなっています。固くしぼったふきんで拭きます。とくに蒸気口周囲にはねばねばした汚れがついているので丁寧に拭きとります。

注意点


本体は基本的に強い洗剤(アルコール、研磨剤、アルカリ性)は使用しません。洗剤でお手入れをしたい場合は、家電製品に使用できる中性タイプの洗剤を使いましょう。または、ぬるま湯でしぼったふきんを軽く押し当て汚れを浮かせてから拭くと上手にとれます。

お手入れポイント3:本体の裏側


気が付きにくい場所ですが、本体の裏側も汚れやすい場所です。お手入れしておきましょう。頻度は月1程度、または汚れが気になってきたら行います。

コードとプラグを拭く



コードやプラグ、コンセント回りにホコリがたまらないよう乾いた柔らかい綿の布で拭きます。プラグとコンセントの間にホコリがたまり湿気を帯びた状態で使用し続けると、発火する(トラッキング現象)おそれがあります。蒸気や調理による湿気が生じやすいキッチンなので、特に注意が必要です。

排気口のホコリをとる



本体裏側には格子状の排気孔と吸気孔があります。気づきにくい場所ですが、ホコリがたまりやすいポイントです。

広い安定した場所に新聞紙を広げ、ノズルをつけた掃除機、やわらかいブラシ(刷毛など)、やわらかい布を用意します。


本体を裏返して設置して、掃除機でホコリを吸引してからブラシで細かい汚れを掻き出します。取り切れない汚れは綿棒を使うと便利です。仕上げに乾いた布で全体を拭きます。

注意点


排気孔、吸気孔はホコリや汚れが付いた状態でブラシを使うと細かい粉塵が本体の奥に入り込んでしまいます。まず、一度掃除機で吸引してからお手入れするときれいになります。汚れが拡散することもあるので、安定した広い場所でお手入れすると安全です。

※お手入れは、必ず電源プラグをコンセントから抜いて冷めてからおこないましょう。また基本的なお手入れ方法については、製品の取り扱い説明書に基づいてください。

お手入れも料理の一部!


パーツを外したり、スキマの汚れをとるなど細かい作業ですが手順を覚えてしまえば手早く簡単にできるようになります。汚れを放置した結果、ニオイや雑菌によってお米の風味がおちるおそれもあります。炊飯器のお手入れは、おいしいご飯の仕上がりにつながります。こまめにしていきたいですね。

メイン画像提供:Adobe Stock

おそうじペコ


掃除研究家。資格等「ハウスキーピングコーディネーター2級」「掃除能力検定士5級」主な著作物「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「魔法の1分そうじ」「お掃除やる気スイッチ」「ゆるく身につく家事のきほん」等。SNS、メディアを通じて掃除に関する情報を発信しています。日々、暮らしに役立つ掃除術について探求中。

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