『フォートナイト』に登場する3つの新作ゲームをプレイ! NYで開催された発表会に行ってきた
Epic Gamesは、12月4日(現地時間)に北米ニューヨークにて、新作タイトル発表会を開催しました。今回、この発表会に参加する機会を得たので、その様子をレポートします。
会場内に展示されていた巨大レゴラマ。レゴブロックを23万4623個使用しており、高さ3.7m、重さ1,019kgと驚きの大きさです。設置には850時間もかかったそう。日本でも12月7日から10日まで渋谷ストリームに展示していました
手のひらサイズのラマを作成できるレゴも置いてありました。必要なパーツを必要な数だけ持ち帰り、ウェブサイトから作成方法を確認して作成します
完成したラマがこちら
今回発表されたタイトルは、『レゴフォートナイト』『ロケットレーシング』『フォートナイト フェスティバル』の3つ。いずれも『フォートナイト』内で展開されるタイトルで、『フォートナイト』を持っていれば、アップデートで自動的にインストールされます。
つまり、「パーティーロイヤル」や「クリエイティブ」といったモードの1つのようなイメージです。ただし、タイトルとしてはそれぞれが独立したゲームとなっているので、『フォートナイト』自体が、ゲームのプラットフォームとなって、Epic Gamesのタイトルがすぐに遊べると言ったほうがわかりやすいかもしれません。
イベントでは、Epic Gamesのプレジデントであるアダム・サスマン氏が登壇し、レゴとのパートナーシップについて話をしました。それによると、『レゴフォートナイト』はコラボレーション・パートナーシップの通過点で、今後、さまざまな広がりを見せると言います。
今回発表した3タイトルは、いずれもUnreal Engineで開発した『フォートナイト』内のエコシステムの中で体験するコンテンツ。タイトルごとにレーティング設定がされているため、ペアレンタルコントロールにより、安心して子どもにプレイさせられるようになりました。アダム・サスマン氏は「デジタル世界の安全性について、Epic Gamesが業界を牽引していきたい」と話します。
冒頭の挨拶で登場したアダム・サスマン氏
次に、レゴ社のレゴ最高製品・マーケティング責任者であるジュリア・ゴールディン氏が登場。レゴ社は80年以上前から、作ったり、壊したり、また作り直したりできる「レゴ」を通じて、コミュニケーションや創造を後押ししてきました。
今回、Epic Gamesの『フォートナイト』とのコラボによって、デジタルとのつながりができました。子どもが体験するのにふさわしい安全性もあります。さらに「今回のコラボレーションでは、世界中のクリエイターを巻き込み、我々の想像をはるかに超えるようなコンテンツを世に送り出せるようになるでしょう」とジュリア・ゴールディン氏は期待をのぞかせました。
同じく冒頭の挨拶で登場したジュリア・ゴールディン氏
○最大8人で遊べる『レゴフォートナイト』は自由に遊べるクラフトゲーム
挨拶が終わると、いよいよ試遊スタート。まずは『レゴフォートナイト』からプレイしました。『レゴフォートナイト』は、オープンワールドでサバイバル体験ができるゲーム。プレイヤーキャラはレゴでお馴染みの姿をしています。
『レゴフォートナイト』で展開されるフィールドは、『フォートナイト』の約19倍。『フォートナイト』をプレイしたことがあれば、これがどれだけ広大かわかるでしょう。
ゲームでは、基本的に目的が設定されているわけではありません。広大な世界で建築したり、農作物を育てたり、家畜を育てたり、襲いくる魔物を退治したりと、プレイヤーは自由に遊べます。「サバイバル体験ができる」と言いましたが、人によって楽しみ方が変わる自由度の高いゲーム性です。
なお、建築にはレゴブロックを使います。さまざまな形のレゴが用意されており、その数なんと10000種類以上もあるそうです。
会場では、発表された3タイトルを試遊できました
『レゴフォートナイト』の体験ブース
まずは、『レゴフォートナイト』をプレイ!
畑を耕し、農作物を育て、日常を過ごしていきます
ゲームが進行するとさまざまな建築物を建てられるようになります。必要な資材を集め、建てたい建築物を選ぶだけで簡単に建てられます。『フォートナイト』の建築に近い感じです
巨大なモンスターと戦うこともありました
『フォートナイト』はプラットフォームだけでなく、『フォートナイト』で使用していたエモートやスキンも持ち込むことができます。エモートは100種類以上、コラボスキンを含めたほとんどのスキンも『レゴフォートナイト』で使用できます。
プレイヤーは自分のフィールド内でプレイするのですが、フレンドを招待することで、ほかのプレイヤーを呼び込んで遊ぶこともできます。ほかのプレイヤーのフィールドに建物を建てたり、壊したりすることも可能。さらに、カギを渡せば、いちいち招待を出さずとも、フィールドへの出入りが可能になります。そのほか、いわゆるNPCの村人もおり、一緒に探索や探検をすることも可能です。
各プレイヤーのフィールドでは、最大8人で同時に遊ぶことができますが、Epic Gamesのフレンドリスト登録数の1,000人なので、さまざまな人と交流できます。『レゴフォートナイト』はゲームとしてだけでなく、メタバースとしてもうひとつの生活圏を築ける場所になるのではないでしょうか。
『フォートナイト』で獲得したスキンは『レゴフォートナイト』でも使用できます
○ベーシックな音ゲー『フォートナイト フェスティバル』も登場
続いて、体験したのは『フォートナイト フェスティバル』。いわゆる音ゲーで、音楽に合わせて、ボタンをタイミングよく押すベーシックなスタイルです。ミスなくプレイするとコンボが発生し、コンボ数によって得点の倍率が変化していきます。
また、一定時間ポイントが2倍になる「オーバードライブボタン」を搭載。稼ぎどきを見極めて、うまく高得点を叩き出せたときは爽快です。
メインステージでは、4人同時プレイが可能。それぞれ楽器のパートに分かれて同時に演奏できます。難易度設定は、イージー、ノーマル、ハード、エキスパートの4段階。イージー、ノーマル、ハードは4レーン、エキスパートは5レーンを使用してプレイします。楽器によって譜面が変わるわけではないですが、アバターのバンド演奏する様子が映し出されるので、一緒にプレイしている感は高まります。
『フォートナイト フェスティバル』の体験ブース
『フォートナイト フェスティバル』をプレイ
上から下に流れ落ちるノーツが下段のマークに合わさったタイミングで指定のボタンを押すオーソドックスなリズムゲームです。ハードまでが4レーン、エキスパートは5レーン使用します(画像は5レーン)
楽曲は、ベースとなる曲のほか、シーズンごとに追加予定。シーズンが終了すると新曲と入れ替わってしまいますが、曲を購入することで、シーズン終了後も遊べるようになります。また、複数人数でプレイする場合は、一緒にプレイする誰かが楽曲を持っていれば、ほかのプレイヤーが持っていなくても、その楽曲を楽しめます。
なお、「ジャムステージ」では、ジャムセッションをすることができ、リードループ、ドラムループ、ボーカルループ、ベースループを演奏可能。テンポやキー、メジャー・マイナーの切り替えも自在にでき、プレイヤーごとに好きな楽曲を演奏し、ミックスして楽しめます。『フォートナイト』内でもこのジャムシステムを使用し、対戦中でも演奏を行えるようになっています。
日本の楽曲が収録される予定は今のところありませんが、今後、検討するとのことでした。ある意味、音楽プラットフォームとして全世界のプレイヤーが体験するこのゲームは、世界に通じる可能性があると言えます。今後、日本の楽曲が提供された場合、『フォートナイト フェスティバル』から知られ、ヒットとなる可能性は十分にあると感じました。
楽曲はシーズンごとに入れ替わる予定。指定の曲のアクセス権を購入すれば、シーズンに関係なくその楽曲を演奏できます
4人で同時にプレイし、それぞれのパートを担当します
ジャムステージではさまざまな曲をミックスして演奏ができます
○アクロバティックな走りを楽しめる『ロケットレーシング』、勝負はガチめ!?
3番目に体験したのは『ロケットレーシング』。これはEpic Gamesからリリースされている『ロケットリーグ』の派生タイトルで、名前の通り、レーシングゲームです。
『ロケットリーグ』で使用されている「ロケットカー」を駆使し、アクロバティックな走りを楽しめるようになっていました。壁や天井などに張り付いて走ったり、ゲージを溜めてブーストを使用したり、スピードアップするポイントやジャンプで避ける障害物、分岐するコースなど、リアルレーシングとは違った楽しみがあります。
『ロケットレーシング』の体験ブース
『ロケットレーシング』をプレイ
ロケットカーはドリフトやジャンプができます
ドリフトなどをすることで溜まるブーストゲージを使用すると、ブーストして一時的に速度が上がります
側面の壁や天井などに張り付いて走行できるのもおもしろいポイント
コース上にある赤い障害物はジャンプなどで避けます
ロケットカーには、さまざまな車種が用意されていますが、基本的に性能は同じ。見た目だけが違うのは本家『ロケットリーグ』と変わりません。ただ、マシンの見た目のカスタマイズは多岐にわたっており、ボディ、デカール、ホイールの3種類を豊富な種類から組み合わせることができます。さらに、『ロケットレーシング』で作成したマシンは『フォートナイト』内に登場させることもできます。
『ロケットリーグ』のようなアクロバティックなカーアクションを楽しめるうえ、ショートカットなどのギミックも豊富に用意しているため、リアルレーシングゲームとはちょっと違う印象です。
しかし、ロケットカーの性能差がないだけでなく、レースゲームでよく採用されている「下位のプレイヤーが優位に働くシステム」も導入されていないとのことなので、勝負自体はかなりガチめ。見た目はカジュアルですが、競技としては練度や知識が反映されるでしょう。
登場するロケットカーは基本的に同じ性能ですが、ボディやデカール、ホイールの見た目をカスタマイズし、自分だけのマシンを作成できます
『レゴフォートナイト』は、自由度の高さゆえ、いろんなことをやりたくなるゲームです。一度ハマり出すとあっという間に時間が溶けていく気がしました。
『フォートナイト フェスティバル』と『ロケットレーシング』は、それぞれのジャンルとしてはかなりカジュアルな印象。『フォートナイト』や『レゴフォートナイト』をプレイしつつ、ちょっと息抜きに遊ぶのにちょうどいいと感じました。
もちろん、ガチでプレイする奥深さもあります。カジュアルに遊べるのは、やはりタイトルが分離しているのではなく、『フォートナイト』のプラットフォーム内にあり、モードを切り替える感覚で遊べるからではないでしょうか。
今後もEpic Gamesのタイトルが『フォートナイト』プラットフォームで展開する可能性は十分にあると思います。そうなれば、より一層、遊びが広がりそうです。
著者 : 岡安学 おかやすまなぶ eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas この著者の記事一覧はこちら
会場内に展示されていた巨大レゴラマ。レゴブロックを23万4623個使用しており、高さ3.7m、重さ1,019kgと驚きの大きさです。設置には850時間もかかったそう。日本でも12月7日から10日まで渋谷ストリームに展示していました
完成したラマがこちら
今回発表されたタイトルは、『レゴフォートナイト』『ロケットレーシング』『フォートナイト フェスティバル』の3つ。いずれも『フォートナイト』内で展開されるタイトルで、『フォートナイト』を持っていれば、アップデートで自動的にインストールされます。
つまり、「パーティーロイヤル」や「クリエイティブ」といったモードの1つのようなイメージです。ただし、タイトルとしてはそれぞれが独立したゲームとなっているので、『フォートナイト』自体が、ゲームのプラットフォームとなって、Epic Gamesのタイトルがすぐに遊べると言ったほうがわかりやすいかもしれません。
イベントでは、Epic Gamesのプレジデントであるアダム・サスマン氏が登壇し、レゴとのパートナーシップについて話をしました。それによると、『レゴフォートナイト』はコラボレーション・パートナーシップの通過点で、今後、さまざまな広がりを見せると言います。
今回発表した3タイトルは、いずれもUnreal Engineで開発した『フォートナイト』内のエコシステムの中で体験するコンテンツ。タイトルごとにレーティング設定がされているため、ペアレンタルコントロールにより、安心して子どもにプレイさせられるようになりました。アダム・サスマン氏は「デジタル世界の安全性について、Epic Gamesが業界を牽引していきたい」と話します。
冒頭の挨拶で登場したアダム・サスマン氏
次に、レゴ社のレゴ最高製品・マーケティング責任者であるジュリア・ゴールディン氏が登場。レゴ社は80年以上前から、作ったり、壊したり、また作り直したりできる「レゴ」を通じて、コミュニケーションや創造を後押ししてきました。
今回、Epic Gamesの『フォートナイト』とのコラボによって、デジタルとのつながりができました。子どもが体験するのにふさわしい安全性もあります。さらに「今回のコラボレーションでは、世界中のクリエイターを巻き込み、我々の想像をはるかに超えるようなコンテンツを世に送り出せるようになるでしょう」とジュリア・ゴールディン氏は期待をのぞかせました。
同じく冒頭の挨拶で登場したジュリア・ゴールディン氏
○最大8人で遊べる『レゴフォートナイト』は自由に遊べるクラフトゲーム
挨拶が終わると、いよいよ試遊スタート。まずは『レゴフォートナイト』からプレイしました。『レゴフォートナイト』は、オープンワールドでサバイバル体験ができるゲーム。プレイヤーキャラはレゴでお馴染みの姿をしています。
『レゴフォートナイト』で展開されるフィールドは、『フォートナイト』の約19倍。『フォートナイト』をプレイしたことがあれば、これがどれだけ広大かわかるでしょう。
ゲームでは、基本的に目的が設定されているわけではありません。広大な世界で建築したり、農作物を育てたり、家畜を育てたり、襲いくる魔物を退治したりと、プレイヤーは自由に遊べます。「サバイバル体験ができる」と言いましたが、人によって楽しみ方が変わる自由度の高いゲーム性です。
なお、建築にはレゴブロックを使います。さまざまな形のレゴが用意されており、その数なんと10000種類以上もあるそうです。
会場では、発表された3タイトルを試遊できました
『レゴフォートナイト』の体験ブース
まずは、『レゴフォートナイト』をプレイ!
畑を耕し、農作物を育て、日常を過ごしていきます
ゲームが進行するとさまざまな建築物を建てられるようになります。必要な資材を集め、建てたい建築物を選ぶだけで簡単に建てられます。『フォートナイト』の建築に近い感じです
巨大なモンスターと戦うこともありました
『フォートナイト』はプラットフォームだけでなく、『フォートナイト』で使用していたエモートやスキンも持ち込むことができます。エモートは100種類以上、コラボスキンを含めたほとんどのスキンも『レゴフォートナイト』で使用できます。
プレイヤーは自分のフィールド内でプレイするのですが、フレンドを招待することで、ほかのプレイヤーを呼び込んで遊ぶこともできます。ほかのプレイヤーのフィールドに建物を建てたり、壊したりすることも可能。さらに、カギを渡せば、いちいち招待を出さずとも、フィールドへの出入りが可能になります。そのほか、いわゆるNPCの村人もおり、一緒に探索や探検をすることも可能です。
各プレイヤーのフィールドでは、最大8人で同時に遊ぶことができますが、Epic Gamesのフレンドリスト登録数の1,000人なので、さまざまな人と交流できます。『レゴフォートナイト』はゲームとしてだけでなく、メタバースとしてもうひとつの生活圏を築ける場所になるのではないでしょうか。
『フォートナイト』で獲得したスキンは『レゴフォートナイト』でも使用できます
○ベーシックな音ゲー『フォートナイト フェスティバル』も登場
続いて、体験したのは『フォートナイト フェスティバル』。いわゆる音ゲーで、音楽に合わせて、ボタンをタイミングよく押すベーシックなスタイルです。ミスなくプレイするとコンボが発生し、コンボ数によって得点の倍率が変化していきます。
また、一定時間ポイントが2倍になる「オーバードライブボタン」を搭載。稼ぎどきを見極めて、うまく高得点を叩き出せたときは爽快です。
メインステージでは、4人同時プレイが可能。それぞれ楽器のパートに分かれて同時に演奏できます。難易度設定は、イージー、ノーマル、ハード、エキスパートの4段階。イージー、ノーマル、ハードは4レーン、エキスパートは5レーンを使用してプレイします。楽器によって譜面が変わるわけではないですが、アバターのバンド演奏する様子が映し出されるので、一緒にプレイしている感は高まります。
『フォートナイト フェスティバル』の体験ブース
『フォートナイト フェスティバル』をプレイ
上から下に流れ落ちるノーツが下段のマークに合わさったタイミングで指定のボタンを押すオーソドックスなリズムゲームです。ハードまでが4レーン、エキスパートは5レーン使用します(画像は5レーン)
楽曲は、ベースとなる曲のほか、シーズンごとに追加予定。シーズンが終了すると新曲と入れ替わってしまいますが、曲を購入することで、シーズン終了後も遊べるようになります。また、複数人数でプレイする場合は、一緒にプレイする誰かが楽曲を持っていれば、ほかのプレイヤーが持っていなくても、その楽曲を楽しめます。
なお、「ジャムステージ」では、ジャムセッションをすることができ、リードループ、ドラムループ、ボーカルループ、ベースループを演奏可能。テンポやキー、メジャー・マイナーの切り替えも自在にでき、プレイヤーごとに好きな楽曲を演奏し、ミックスして楽しめます。『フォートナイト』内でもこのジャムシステムを使用し、対戦中でも演奏を行えるようになっています。
日本の楽曲が収録される予定は今のところありませんが、今後、検討するとのことでした。ある意味、音楽プラットフォームとして全世界のプレイヤーが体験するこのゲームは、世界に通じる可能性があると言えます。今後、日本の楽曲が提供された場合、『フォートナイト フェスティバル』から知られ、ヒットとなる可能性は十分にあると感じました。
楽曲はシーズンごとに入れ替わる予定。指定の曲のアクセス権を購入すれば、シーズンに関係なくその楽曲を演奏できます
4人で同時にプレイし、それぞれのパートを担当します
ジャムステージではさまざまな曲をミックスして演奏ができます
○アクロバティックな走りを楽しめる『ロケットレーシング』、勝負はガチめ!?
3番目に体験したのは『ロケットレーシング』。これはEpic Gamesからリリースされている『ロケットリーグ』の派生タイトルで、名前の通り、レーシングゲームです。
『ロケットリーグ』で使用されている「ロケットカー」を駆使し、アクロバティックな走りを楽しめるようになっていました。壁や天井などに張り付いて走ったり、ゲージを溜めてブーストを使用したり、スピードアップするポイントやジャンプで避ける障害物、分岐するコースなど、リアルレーシングとは違った楽しみがあります。
『ロケットレーシング』の体験ブース
『ロケットレーシング』をプレイ
ロケットカーはドリフトやジャンプができます
ドリフトなどをすることで溜まるブーストゲージを使用すると、ブーストして一時的に速度が上がります
側面の壁や天井などに張り付いて走行できるのもおもしろいポイント
コース上にある赤い障害物はジャンプなどで避けます
ロケットカーには、さまざまな車種が用意されていますが、基本的に性能は同じ。見た目だけが違うのは本家『ロケットリーグ』と変わりません。ただ、マシンの見た目のカスタマイズは多岐にわたっており、ボディ、デカール、ホイールの3種類を豊富な種類から組み合わせることができます。さらに、『ロケットレーシング』で作成したマシンは『フォートナイト』内に登場させることもできます。
『ロケットリーグ』のようなアクロバティックなカーアクションを楽しめるうえ、ショートカットなどのギミックも豊富に用意しているため、リアルレーシングゲームとはちょっと違う印象です。
しかし、ロケットカーの性能差がないだけでなく、レースゲームでよく採用されている「下位のプレイヤーが優位に働くシステム」も導入されていないとのことなので、勝負自体はかなりガチめ。見た目はカジュアルですが、競技としては練度や知識が反映されるでしょう。
登場するロケットカーは基本的に同じ性能ですが、ボディやデカール、ホイールの見た目をカスタマイズし、自分だけのマシンを作成できます
『レゴフォートナイト』は、自由度の高さゆえ、いろんなことをやりたくなるゲームです。一度ハマり出すとあっという間に時間が溶けていく気がしました。
『フォートナイト フェスティバル』と『ロケットレーシング』は、それぞれのジャンルとしてはかなりカジュアルな印象。『フォートナイト』や『レゴフォートナイト』をプレイしつつ、ちょっと息抜きに遊ぶのにちょうどいいと感じました。
もちろん、ガチでプレイする奥深さもあります。カジュアルに遊べるのは、やはりタイトルが分離しているのではなく、『フォートナイト』のプラットフォーム内にあり、モードを切り替える感覚で遊べるからではないでしょうか。
今後もEpic Gamesのタイトルが『フォートナイト』プラットフォームで展開する可能性は十分にあると思います。そうなれば、より一層、遊びが広がりそうです。
著者 : 岡安学 おかやすまなぶ eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas この著者の記事一覧はこちら