生活必需品ではないけど、やはり、値上げは厳しい

写真拡大

菓子の値上げラッシュが続いている。2023年12月1日、江崎グリコは「プッチンプリン」など計247品目について、来年2月1日出荷分から順次値上げすると発表。シリーズのうち、「Bigプッチンプリン」(160グラム)の店頭参考価格は167円から178円となる。一方、「ポッキーチョコレート」など17品目は価格を据え置くものの、内容量を減らすとしている。

プッチンプリンは、昨年から数えると4度目の値上げとなる。こうした、2022年以降繰り返し価格が上がり続けている菓子は、他社製品にもある。

減量や個数減の措置も

今年1年を振り返ってみよう。

カルビーは2月、60グラム入りのポテトチップスを、6月の納品分から実勢価格で160円前後に値上げすると発表した。値上げは22年以降3度目だ。6月には明治が、牛乳やヨーグルトなど40品目を8月1日から出荷分から値上げ、もしくは減量すると発表。同社が乳製品を値上げするのは22年以降、やはり3度目となった。

11月にはネスレが、「キットカット」13品目を24年3月から値上げすると発表している。このうち、「キットカットミニ 3枚」は希望小売価格(税込み)118円から141円になる。同商品は3月には108円から118円に引き上げられていた。

なおキットカットをめぐっては22年12月、「キットカットミニ 13枚」が価格はそのままながら、内容が12枚に減らされたことが記憶に新しい。

クリスマスケーキも2年続けて値上げ

時節柄、「クリスマスケーキ」の値段も気になる。

帝国データバンクは12月5日、全国の大手コンビニエンスストアや百貨店、スーパー、著名な洋菓子店など計100社で販売されるクリスマスケーキの価格(ホール型5号、4〜6人向けサイズ)を調査した結果、2023年冬シーズンの平均価格は4468円(税抜)だったと発表した。昨年の4143円に比べて325円、率にして7.8%の値上がりとなる。

なお、同社は2022年も、クリスマスケーキの平均価格が前年から約200円上昇したと報じていた。菓子同様にクリスマスケーキも、2年続けての値上げなのが分かる。

(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)