パソコンでX/Twitterの動画をダウンロードするには?

2023年11月2日現在、パソコンでX/Twitter上の動画をダウンロードするには、サードパーティ製のブラウザ拡張機能やWebサービスを利用する必要があります。

今回筆者が試した中では、ブラウザ拡張機能の「Twitter Media Assist」が機能と使いやすさの両面に優れています。ブラウザ拡張機能をインストールできない環境であれば、Webサービスの「Twidropper」を利用するとよいでしょう。

ブラウザ拡張機能を使って、X/Twitterの動画を保存する方法

パソコンでX/Twitterの動画を保存するには、ブラウザ拡張機能を利用する方法がおすすめです。今回はその代表格である「Twitter Media Assist」の使い方を紹介します。

「Twitter Media Assist」の使い方

「Twitter Media Assist」はGoogle ChomeとFirefox向けに提供されているブラウザ拡張機能(アドオン)です。次のリンクから、Chrome版の「Twitter Media Assist」、あるいはFirefox版の「Twitter Media Assist」をインストールすると、X/Twitterに投稿された動画の下にダウンロードボタンが表示されます。

「Twitter Media Assist」はGIF動画や鍵垢が投稿した動画も保存できます。ただし、DMで送られてきた動画ファイルには非対応です。

【1】上記のリンクから「Twitter Media Assist」をインストールします。以下、Chrome版の画面で説明を進めます

【2】ブラウザでX/Twitterを開き、動画のポスト(ツイート)を表示してダウンロードボタン(下向きの矢印)をクリックします

【3】MP4形式の動画ファイルがダウンロードされます。Chromeの場合は、アドレスバーの右にあるダウンロードボタンをクリックすると、動画ファイルと保存先を確認できます

Twitter Media Assistの特徴と機能

ログイン不要(X/Twitterアカウントとの連携不要)

Chrome、Firefoxに対応、Edgeには非対応

画質の選択は不可

GIF動画をGIF形式のままダウンロード可能

鍵垢が投稿した動画をダウンロード可能

DMで送られてきた動画はダウンロード不可

Edge向けでX/Twitterの動画保存に対応した拡張機能はある?

「Twitter Media Assist」はEdge版が提供されていません。マイクロソフトの「Edge」でX/Twitter上のGIF動画をダウンロードしたい人は、「ツイッター動画ダウンロード」を試してみるとよいでしょう。

外部のWebサービスを使って、X/Twitterの動画を保存する方法

会社や学校のPCなど、拡張機能をインストールできない場合は、X/Twitterの動画保存に対応したWebサービスを利用する手があります。Webサービスであれば、ブラウザの種類を気にする必要もありません。今回は新鋭の「Twidropper」を紹介します。

「Twidropper」の使い方

「Twidropper」は、X/Twitterアカウントにログイン不要(連携不要)で利用できる動画保存サービスです。あらかじめ動画ポスト(ツイート)のURLをコピーしておき、それをTwidropperのサイトに入力すれば簡単にダウンロードできます。

「Twidropper」は手軽さが長所ですが、ブラウザ拡張機能の「Twitter Media Assist」に比べると、GIF動画や鍵垢対応などの機能面で劣る部分があります。

【1】X/Twitterに投稿された動画ポスト(ツイート)の共有ボタンから「リンクをコピー」をタップします

【2】Twidropperのサイトを開いて、URLをペーストし、「Download」をタップします

【3】画面をスクロールして、「Download Video」をタップすると、既定のダウンロードフォルダに保存されます

【4】Chromeの場合は、アドレスバーの右にあるダウンロードボタンをクリックすると、動画ファイルと保存先を確認できます

Twidropperの特徴と機能

ログイン不要(X/Twitterアカウントとの連携不要)

iPhone/Android/PC全対応、別アプリ不要

画質の選択が可能(3段階)

GIF動画をダウンロード可能(ただしMP4変換される)

鍵垢がツイートした動画はダウンロード不可

DMで送られてきた動画はダウンロード不可

かつての定番「TwiDropper」や「Syncer」は現在のXに非対応

先ほど紹介した「Twidropper」は、旧Twitterの定番的な動画保存サービスだった「TwiDropper」とは異なるサイトです。「TwiDropper」では現在のXに対応しておらず、実際に筆者が試したところ、エラーメッセージが表示されました。

「twidropper」をWeb検索した画面です。「Twidropper」と「TwiDropper」の両者がヒットします。現在のXで動画をダウンロードできるのは「d」が小文字で緑色の「Twidropper」です

また、かつての定番といえば「Syncer」こと「Twitterの動画を保存するためのURL変換器」も有名ですが、こちらも現在は機能不全状態で、Xの動画をダウンロードすることはできません。

TwiDropper、Syncerとも、2023年2月からXが進めたAPIの有料化とバージョンアップが影響したと推察されます。

パソコンでのTwitter動画保存に関連した質問

X/Twitterの動画をPCで保存できないときの原因(理由)は?

X(旧Twitter)に投稿された動画をパソコンにダウンロードできないとき、その原因や理由として下記に挙げる項目が考えられます。とくに、XがAPIの有料化とアップデートを施行して以降、サードパーティ製ツールの多くが正常に機能しなくなった点に注意してください。

ブラウザ版X単独でダウンロードを試みている

サードパーティ製のツールが現在のXに対応していない(APIを利用できていない)

投稿されたのが動画ファイルではなく、YouTubeをシェアしたものだった

DM(ダイレクトメッセージ)で送られてきた動画だった

X/Twitter動画のダウンロードは著作権侵害にあたる?

X/Twitterの動画を個人的な視聴のためにダウンロードする場合は、著作権法に触れることはほぼありません。ただし、動画投稿者の許可を得ずに保存した動画を自分のツイートに添付したり、他のSNSに投稿したりすると、著作権侵害にあたる可能性があります。

「改正著作権法」の施行により、違法にアップロードされた著作物をダウンロードすることは、私的利用の範囲でも違法となります。テレビや映画、有料配信されている映像のコピーなど、著作権を侵害している動画をダウンロードしないよう注意しましょう。

また、商業性がない個人のコンテンツにも著作権はあります。誰かが投稿した動画を自分のX/Twitterアカウントで公開する場合は、投稿者の許可を得てからにしましょう。

阿部求己 あべもとき 1998年、パソコン雑誌「PCfan」にて編集者としてのキャリアをスタート。2012年にマイナビニュース デジタル編集部に加入し、パソコン、カメラ、オーディオ、スマホ、デジタル家電関連の記事を担当。2014年から2017年にかけて同編集長、2019年までプロデューサーを務める。現在はマーケティング系の部署から、TwitterやLINE、Amazon、iPhone、Android関連の記事編集・執筆を時折手がけている。監修記事一覧はこちら。 この著者の記事一覧はこちら