定例会見に臨む立憲民主党の泉健太代表(写真は立憲民主党の配信動画から)

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立憲民主党の泉健太代表は2023年10月6日の定例会見で、厚生労働相がジャニー喜多川氏=2019年に87歳=による性加害の被害者と面会して実情を聞くのは「当然」だと述べた。

立憲が10月4日に「ジャニーズ性加害問題当事者の会」メンバーを招いて開いたヒアリングで、メンバーが厚労相との面会を「強く懇願」すると述べたことを受けた発言だ。

官僚を前に「皆さんのせいじゃなくて、大臣がちょっと...」

ヒアリングでは、長妻昭政調会長(衆院議員)が、各省庁の担当者を前に政府の対応を批判する中で、

「これは皆さんのせいじゃなくて、大臣がちょっと、大臣の見識がちょっとどう考えてもおかしいんじゃないか」

などと発言。これを受ける形で、「当事者の会」副代表の石丸志門さん(56)が報道陣に対して、官僚が「当事者の会」メンバーの発言に耳を傾けて熱心にメモを取っていた点を「高く評価したい」とする一方で、厚労相と直接話をして問いかけることが必要だとして「それほど大きな性質のものだと考えている」とも指摘し、

「直接面会を『当事者の会』としていただいて、実情を知っていただきたいと強く懇願する」

と述べていた。

泉氏は、厚労省には性被害対策に具体的な取り組みが求められるとして、

「当然、厚生労働大臣は政府として、被害者の声を聞くというのは、あって当然のことだと思う。それをなぜ拒否するのか。これは一企業のことだけではなく、性被害を受けた児童の性被害をいかに再発防止させていくかということでは、厚生労働省の立派な行政の業務だと思う。だから大臣、私は総理大臣でいいと思うが、会うべき」

などと話した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)