コーレルは8月22日、MacでWindowsやLinuxが実行できる仮想化ソフトウェアの最新バージョン「Parallels Desktop 19 for Mac」を発表した。最新のmacOS Sonomaに対応したほか、MacのTouch IDを使ってWindowsへログインできるようになった。これにより毎日のサインインを簡素化でき、ログインも安全になる。アプリケーションアイコンとユーザーインタフェースも刷新し、ダイアログも追加したことでナビゲーション性も向上している。すでに提供を開始しており、既存ユーザーは無料でアップデートできる。

MacでWindowsやLinuxが実行できる仮想化ソフトウェアの新版「Parallels Desktop 19 for Mac」が登場した

Parallels Desktop 19のおもなラインナップと価格は以下の通り。

○オンラインストア

Parallels Desktop 19 for Mac Standard

 新規および更新サブスクリプション:10,400円/年

 新規永続ライセンス:12,700円

 旧バージョンの永続ライセンスから永続ライセンスへのアップグレード:7,200円

Parallels Desktop for Mac Pro Edition

 新規および更新サブスクリプション:11,700円/年

 任意のエディションからのアップグレード:7,200円/年(初回分のみ)

○店頭販売

Parallels Desktop 19 for Mac 通常版:14,000円(新規永続ライセンス)

Parallels Desktop for Mac Pro Edition:12,900円/年(新規および更新サブスクリプション)

今バージョンではmacOSとの互換性を強化しており、仮想WindowsアプリからIPP(インターネット プリンティング プロトコル) を介しての共有印刷が可能になった。仮想マシン(以下、VM)上での解像度調整とトラックパッドもサポートし、マルチタッチジェスチャーも動作するなど操作性も向上している。

MacのTouch IDを使ったWindowsへのサインインが可能に

Windows側からMacのプリンターが使えるようになった

複数のOSを同時に起動できるのが魅力

CADソフトをMac上で実行できるようOpenGL 4.1をサポート。地図作成アプリArcGIS Proのパフォーマンスも向上している。CentOS 9 Stream、Ubuntu 22.04.2、Fedora 38、Debian 12といったLinuxの更新セットにも対応。

Pro Editionでは、ポート転送によりmacOS Sonoma 14 VMへのリモートアクセスが可能なほか、グラフィックスを多用するWindowsアプリと複数の仮想マシンの実行、複数のOSでのソフト開発、自動化、テスト、デバッグなどの同時実行などをサポートしている。