2年前のダービーを制したシャフリヤール(ユーザー提供:川合絢三さん)

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 一昨年の日本ダービー馬のシャフリヤール(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で5戦ぶりの勝利を狙う。

 シャフリヤールは父ディープインパクト、母ドバイマジェスティ、母の父エッセンスオブドバイの血統。17年皐月賞と19年大阪杯を制したアルアインの全弟となる。ここまで11戦4勝。一昨年の日本ダービーでGI初制覇。昨年のドバイシーマクラシックで2つ目のGIタイトルを獲得した。その後は4戦して昨年のジャパンCの2着が最高。前走のドバイシーマクラシックのレースぶりには物足りなさが残るが、大事に使われている分、肉体的な衰えはないはず。今秋に予定している米G1・BCターフへの遠征に向けても、ここは結果が求められる一戦となる。

 84年のグレード制導入以降、日本ダービー馬はジャングルポケット、ロジユニヴァース、マカヒキ、ワグネリアンの4頭が延べ6回、札幌記念に参戦しているが、10年ロジユニヴァースと18年マカヒキの2着が最高。グレード制導入以前まで遡っても、意外にも日本ダービー馬の勝利はない。

 果たしてシャフリヤールは嫌なジンクスを克服し、重賞4勝目を挙げることができるか。いずれにしても、今後を左右する大事な一戦になることは間違いない。