犯罪者から「家を守る」方法。あき巣に鉢合わせたときの3原則
もし、あき巣に入られたと気づいたら? あき巣と鉢合わせたら? 万が一に備えて知っておきたい知識をまとめました。防犯ジャーナリスト梅本正行さんが教える対応策・おすすめアプリを知って、自分と家族を守りましょう。
正しい知識がいちばんのセキュリティ。「あなたと家を守る防犯Q&A」
ほんの小さな工夫や習慣が、家と家族を守ることにつながります。正しい知識をもち、正しく疑い、正しい対処をして被害を未然に防ぎましょう。
●Q:旅行前にするべきことは?
→A:郵便物の配達を止めてもらおう
「旅行などで数日間、家を留守にするときは、二重にカギをかけ、明かりをつけたままにし、近所の人に不在にする旨を伝えておきましょう」。
不在が数週間になる場合は、郵便局に不在届を提出するのもお忘れなく。最長30日間、郵便物の配達を止めてくれます。
●Q:不在がバレるNG行動は?
→A:リアルタイムの行動をSNSで発信してしまう
旅行や外食の様子をまめにSNSに投稿する人は要注意。留守を自ら世界に公表しているようなものです。
「友達に限定公開しても、そのなかに犯罪者がいるかもしれないし、情報は簡単に拡散します。投稿するなら帰宅後に」
●Q:おすすめの防犯アプリは?
→A:警視庁がつくった「Digi Police」が便利
梅本さんが「最強!」と称するアプリが「Digi Police」。不審者情報や痴漢撃退機能、防犯ブザー機能など使えるコンテンツが満載。
「警視庁の運用ですが、都内以外でも使える機能はあり、役に立つ読みものも充実。しかも無料なので、ダウンロードして損はなし!」
●Q:怪しい人を見かけたらどう対応する?
→A:「#9110番」に通報しよう
不審者を見かけたら、迷わず警察相談専用電話「#9110番」へ。
「とくに次の条件がそろったら通報を。(1)長時間駐車している見慣れない車が、(2)他地域ナンバーのレンタカーで、(3)車内が目隠しされていて、(4)運転手も顔を隠している」。
緊急の場合はすぐに「110番」へ。
あき巣と鉢合わせしたときの3原則
この3原則を家の見えるところにはるだけでも、防犯対策になりますよ!
●できれば逃げるべし!
驚きのあまり、体が硬直してしまうこともあります。動けるようであれば、すぐに外へ逃げましょう。道路まで追いかけてくるあき巣は稀です。
●叫ぶのは禁物!
「大声を出されたから殺した」という犯罪者も多いそう。あき巣犯は金品が欲しいだけで危害を加えたいわけではありません。刺激しないこと。
●素直に従うべし
「金目のものはない」などとうそをついたのがバレて逆上され、暴力を受けるケースが多数。いちばんに考えるべきは命を守ることです。
あき巣に入られたことに気づいたらやるべきこと
万が一あき巣に入られてしまったときでも冷静に対応できるように、やるべきことを事前に覚えておきましょう。この3つの手順も家の目につくところに貼って、普段から意識するのが大事です。
●手順1:ものに触れずに部屋から出る
部屋の中を確認したい気持ちはわかりますが、犯人逮捕のためにも現場保存が重要です。ものには一切触れず、すぐに部屋から出るように。
●手順2:警察に通報する
「大ごとにしたくない」と通報しない人がいますが、ひとつの犯罪を放置すると、大事件に発展する場合も。味をしめたあき巣が再訪するかも!
●手順3:カードとカギを交換する
盗まれていなくても、カードはスキミングされている可能性があり、カギも番号から複製されるリスクがあります。念のために交換を。