LDKを広くしたはずが、ソファや家具を置いたら窮屈に…。家づくりではよく聞く話。半年前にハウスメーカーで平屋の家を建てた日刊住まいライターは、リビングにL字型のベンチをつくりつけ、さっと動かせるビーズクッションを置きました。ソファのない生活は、思っていた以上に広々。ロボット掃除機がスイスイ掃除してくれて大満足しています。

新しい家では、リビングにソファを置かない暮らしを決断

筆者は、夫と子ども3人(15歳、8歳、5歳)の5人家族。半年ほど前にマンションから住み替えて、ハウスメーカーで平屋の家を建てました。

家づくりでは、設計担当者に家族と過ごすことの多いリビングを、できるだけ広くとって欲しいと伝えました。でき上った家のLDKは29畳あります。

 

この写真は、引越し前まで住んでいたマンションのリビングの様子。新居のリビングに、当初からソファを置くつもりがなかったのは、マンション住まいの際の苦い経験が理由に。

マンションのリビングは12畳と、そこそこの広さはありました。しかし、大きなソファを置いていることで、部屋には余裕がまったくなし。

それだけでなく、ソファは重くて動かすのが大変なため、掃除も中途半端に。ソファの下や奥にホコリがたまっているのを見るたびに、残念な気持ちになっていました。

 

やむを得ずつくったL字型のベンチが大活躍することに

現在の家では、リビングのためにソファを購入していません。家族が腰を掛けるのは、窓辺にある、造作したL字型のベンチ。そして、無印良品で購入したビーズクッションです。

家族は、このふたつを行ったり来たりしながら、思い思いの時間を過ごしています。

 

こちらは、プランのイメージ図です。当初、このベンチはプランに盛り込まれていませんでした。リビングには大きな窓を、たくさんつけたい。そんな夫の強い希望があり、イメージ図のように掃き出し窓にする予定だったからです。

しかし土壇場で、設計した窓がサイズ的につくれないという事実が判明。結局、窓のサイズを小さくして、下にベンチを設けることで、見た目もよくしようということになりました。

成り行きでつくることになったベンチ。とはいえ、見た目だけではなく、機能的にも非常に満足しています。来客に、カジュアルに腰を掛けてもらうのにもぴったりなのです。

 

L字型のベンチは座ってもゆったり!余裕のサイズ

L字型ベンチのサイズはそこそこ大きめ。幅のある方は270cm。高さは41.5cmあります。イスに座るような感じで高さもちょうどよく、余裕で3人は座れます。

 

短い方でも幅は183cmあります。

 

ちなみにベンチは、同じ高さでテレビ台とつながっています。デザインがまとまっているので、とてもすっきりとした印象。

ベンチ下は大容量の収納スペース!リビングがすっきり

こちらのベンチの下は収納になっています。扉はプッシュ式です。設計の段階で、ベンチ下はオープン収納にする案もありましたが、最終的には扉をつけることに。扉をつけておいて正解でした。

実際に住んでからは、掃除道具やあまり使わないクッション、ゲームの箱などを収納しています。扉がなかったら、悪目立ちしていたでしょう。リビングで散らかりがちなものも、ここにサッとしまえるからとても便利です。

まだまだ余裕があるので、冬はヒザ掛けを収納しておくのもいいかなと考えています。

 

座るだけじゃなく、テーブルとしても使える!

ベンチをテーブル代わりにして使うこともあります。外の景色を眺めながら、ビーズクッションに座ってお茶をすると、まるでカフェにいるような気分に。

 

ベンチ横にはコンセントも設置しました。この場所のコンセントが家族にも好評。筆者も、ネイルをするための道具の充電に使用(写真)。お客様が来ると、ここでスマホの充電をする人も多いです。

 

ロボット掃除機をかけるときは荷物の一時避難場所に

ロボット掃除機をかける際にも、このベンチがとても便利。リビングに置かれているビーズクッションやこまごましたものの置き場所になるからです。

このベンチがなかったら、リビングの掃除がこんなにラクにはできなかったでしょう。成り行きでつくることになったベンチですが、今ではなくてはならない存在です。