『ドラえもん』のスネ夫役をはじめ、『鬼滅の刃』の不死川実弥役や『PSYCHO-PASS』狡噛慎也役など、話題作に多数出演している人気声優・関智一さんの暮らしのエッセイ。今回は、多忙な日々を過ごす「関さんの近況」についてつづってもらいました。

とにかく暑い今年の夏には、関さんも参ってるようで…

記録的な猛暑が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしですか? 私はというと暑さにすっかり参っています。

●平均最高気温がここ数十年で大きく上昇

朧げな記憶を頼りに、よく友人と「自分が子どもの頃はこんなに暑かったっけ…? クーラーをかけずに扇風機でしのいでいたような…」なんて会話しておりました。そこで、気のせいかしら? と、ふと気になって少年時代を過ごした1980年の7月の気温を調べてみると…最高気温の平均が27.4度ではありませんか。2022年の最高気温の平均が31.7度らいしので、やはり気のせいではなく熱くなっているようです。

社会のさまざまな仕組みや人間関係など時代の変化に応じて自分も常に変化を心がけて生活しておりますが、夏の過ごし方も大きく変化させなければ身に危険が生じる時代になっているのは間違いなさそうです…。そう、皆さんが既に分かりきっているようなことに改めて気づき、慌てて暑さ対策のグッズ調べに血道をあげている声優の関智一です。

●この連載も一周年を迎えました!

さて、この連載も早いもので、今回で一周年を迎えました。徒然なるままに書き殴った駄文を懲りずに毎月読んで下さっている皆さん、本当にありがとう御座います。そして締切を守れない遅筆な私と根気よくおつき合いを続けてくださっている担当のYさん、本当にありがとう御座います。

これからも皆さんへの感謝を忘れぬように、皆さんに少しでも楽しんでいただけるように、日々の暮らしや気づき、新しい出会いなどを自分の言葉で飾らずつづっていければと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。

●『タイム・アフターレコーディング』を振り返って

まず最近の自分を振り返りますと、真っ先に思い出されるのは私が主宰する劇団、ヘロヘロQカムパニーの第40回公演『タイム・アフターレコーディング』についてです。

2023年6月23日から7月2日までのおよそ2週間、新宿にある「こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ」にて上演させて頂きました。自身の生業でもある声優業界のお話にタイムリープの要素をかけ合わせたコメディで脚本は旧知の伊福部崇さんに担当していただきました。

作中同様、さまざまなハプニングに見舞われながらの制作期間でありました。しかしながら、スタッフ・キャスト一丸となってピンチをチャンスに変え、自信をもってお届けできる作品に育てることができたと自負しております。御来場いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、そして劇団のみんな、本当にありがとう御座いました。

次回は2024年の5月頃を予定しております。楽しい作品をお届けできるよう、全力で取り組みますので、是非楽しみにお待ちくださいませ。

●関さんが、最近購入したもの

最後に今月入手したお気に入りをご紹介。ジェラルミンを無骨に削り出した、たっぷり収納のコインケース。駐車場の支払いの際に重宝してます。

そして一気にジェラルミンがマイブームとなり、立て続けにもう1点購入。

ジェラルミンを削り出したお財布。この子のいいところは、紙幣を二つ折りで収納できるところ。加えてカードが大量に、しかも取り出し易く収納できちゃう優れもの。この夏仲間入りした、僕のお気に入りを紹介したところで今月はお別れで御座います。また来月お会いしましょう。

☆今月の関智通信☆

9月8日(僕の誕生日)から『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』 が公開されます。今回僕は冴羽リョウに敵対する組織の傭兵、ピラルクー役で出演! 憧れの作品に出演出来て幸せです、是非劇場でご覧下さいね!

冴羽リョウの「リョウ」は「けものへん+寮のうかんむりなし」が正しい表記