暑くて毎日大量に消費する麦茶やお茶類。麦茶をつくって冷蔵庫に入れ、飲み終わったら容器を洗ってまたつくり…という無限ループを少しでもラクにしてみませんか。元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとして活躍する若松美穂さんが教えてくれました。

「麦茶づくり」は意外と面倒な家事。ラクにする6つのアイデア

この時季になると、毎日の「麦茶づくり」が大変だとよく聞きます。わが家は水出しのお茶パックなので、容器にお茶パックを入れて浄水器の蛇口をひねるだけと極限まで簡単にしています。
年齢を重ねて家事をなるべくラクにしていきたい今、心がけている工夫をお伝えします。

【写真】麦茶は冷蔵庫のここに置くと出し入れがラク

 

●1:「飲むこと」が楽しいので、お茶をつくる

私は家族が喜ぶ方がうれしいので、普段お茶が飲みたいのか水でいいのか聞いてみたところ、「お茶がいいな。味がある方がうれしい」との答えでした。
私自身はと考えたら、やはりお茶がいい。おそらく“飲む”という行為が、単なる水分補給ではないからでしょう。

以前、病気をして食べられなかった時期、気がついたことがあります。
私にとっては、食べ物だけではなく、飲み物も、暮らしをつくるひとつの大切な要素。

元々家族皆、お茶やコーヒーが好きで、“飲む”ことが楽しみでもあります。
そして、“飲む”ことがなにかのきっかけにも。ひと休み。飲むことでリラックス。ひとつの作業の終わりを知らせてくれたり、次のことに向かうきっかけになったりします。食べるより飲むことで、ダイエットにもなるかな。

これが、多少面倒でも水ではなくお茶にしようと思う原動力になっています。

 

●2:お茶づくりをだれかひとりの仕事にしない

わが家は麦茶だけではなく、水出しのお茶をいろいろ用意しています。この夏は大好きな加賀棒茶も追加。

お茶づくりを私だけの仕事にしないために、お茶セットを家族のだれでもつくれるようにセッティングしておきます。これもお茶づくりを面倒にしないコツかもしれません。

お茶のパックが入っている場所は、シンクのすぐ上。手を伸ばせばすぐ届きます。

 

●3:お茶づくりが負担にならずに続けられる方法

お茶をつくるのは簡単です。

手元のゴミ入れに古いパックを捨て、ポットをすすぎます。

新しいパックを取り出して入れて、浄水蛇口をひねる。ほんの数分でできます。

お茶用ポットは、冷蔵庫を少しあければ取り出しやすいよう、冷蔵庫の端へ。

●4:掃除グッズは出しっぱなしで面倒くささを減らす

ポットをブラシで丁寧に洗うのは、3〜4回に1回。ブラシを外に出しておくのは好みではないですが、夏場は必須のグッズなので、キッチン出口につっぱり棒をつけ、ぶら下げて乾きやすくしています。

洗うときにも、ブラシを探したり取り出す手間がないので、ハードルが一段下がります。

 

●5:お茶を買わないから節約になる

こうしてつくったお茶類は、皆が仕事中の卓上に置いたり、車の中で飲むように外に持ち出したりも。コンビニなどでお茶を買う必要がなく、節約にもなっています。

 

●6:麦茶づくりは意外と大変な家事

なるべくラクをしたい麦茶づくり。

2人の子どもを育てた自分の子育て期のことを考えると、子どもがたくさんいたり、通う学校が違っていたり(たとえば幼児・保育園・小学生など)、さらに自身や夫まで飲み物を持って行っていたりすると、麦茶づくりは大変な家事だと思います。ひとつひとつは大きな作業ではなくても、ほかの小さな家事や手間が積み重なると麦茶づくりまで手が回らないし、時間に追われてイライラするかもしれません。

ふと、麦茶づくりはご飯の好みや炊き方に似ているのかなとも思いました。ほかの人から見たら面倒でも、忙しくても、お子さんが何人いても、ご飯を土鍋で炊いたり、玄米が当たり前のというご家庭もあります。

白いご飯を、炊飯器で炊くこと自体が面倒だと感じる人。白いご飯だけで満足な人。わが家のように食が大好きで、炊き込みご飯もお粥も、土鍋ご飯もいろいろ食べたい人。

麦茶づくりも同様に、手間と、それに対してのリターンを考えて、無理しない範囲で続けていきたいと考えています。