将来、子どもがお金で困らないために、家庭でのマネー教育は必要不可欠。小・中・高校生の間にやっておくべきことを専門家たちが伝授します! お笑い芸人のパックンさんに、実践している子どもへのマネー教育を教えてもらいました。

パックン「貧しい幼少期のおかげでお金の大切さに気づけた」

アメリカで貧しい母子家庭に育ったというパックンさん。

「人からもらった白黒テレビはいつも壊れていたし、家で飲むのは水か脱脂粉乳。20年間ずっと同じスカートをはき続けていた母は、お金が心配でよく泣いていました」

それでも、貧しい生活だからこそ、学べたことも多かったそう。

「母を泣かせたくない一心で、節約を覚えたのもその1つ。節約すればお金が残って、稼ぐことと同じ効果があると実感しました。10歳から8年間続けた新聞配達では、どうすればもっと多く配れるか考え、最初は44軒だった配達先は、16歳になる頃にはなんと445軒に。お金を効率よく生み出すには工夫が大切であると学びました」

・パックンさん衣装/Tシャツ\6490、ジャケット\22000(ともにウエアハウス)

●パックン流マネー教育3か条

(1) 子どもにはお金についてどんどん話す
(2) お金の仕組みは絵に描いてわかりやすく伝える
(3) 使い方だけでなく、増やし方も教えよう

●子どもの将来のために積極的なマネー教育を

「将来、子どもがお金に困らないために、小さい頃からのお金の教育はとても重要。給料はどこから支払われるのか、どのように計画して使えばいいのか、実際の金額は出さなくてもいいので、数字を使ってオープンに話しましょう」

その際、絵や図を描いて説明すると、子どもは理解しやすいそう。

「たとえば、『会社からお給料が40万円支払われるよね。家賃が10万円、光熱費は2万円かかるね』と会社や家の絵を描く。そして『生活費は残りいくら?』と尋ねると、子どもは真剣に考えます」

さらに、会社を辞め、給料がなくなった場合の話も必要とのこと。

「貯めることや増やすことの必要性を子どもも理解します。若いうちから投資でお金を育てる重要性もぜひ教えてあげてください」

●ESSE読者は子どもにマネー教育をしている?

はい:63%
いいえ:37%

約4割の読者が「いいえ」と回答。マネー教育は早ければ早いほど、効果的です!

●晩ごはんの時間はお金について話すチャンス

晩ごはんのときは、テレビもスマホも見ずに、家族みんなで話すのが僕の家の習慣。それぞれの考えややりたいことを話すなかで、子どもは節約や投資の意味を理解していきます。