ロボット掃除機は価格帯でどんな差があるの? 初心者の素朴な疑問をメーカーが解説!
ロボット掃除機は、床掃除の肩代わりツールとして着実に家庭に浸透しつつある。これから初めてのロボット掃除機を導入しよう、という人も多いと思う。しかし、初めて選ぶ時こそ失敗は避けたいもの。そこで本記事では、メーカー3社の担当者に聞いた、具体的なメンテナンス方法や落ちにくい汚れについてなど、購入時に知っておきたい6つのポイントを紹介していく。
※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。
私たちが解説します
アイロボットジャパン シニアコミュニケーション マネージャー 村田佳代さん
エコバックスジャパン マーケティング本部 本部長 下森龍二さん
SBC&S マーケティングコミュニケーション室 Roborock担当 成田 栞さん
初心者の疑問にメーカー3社が答えます!
【Q1】価格帯によってどんな差があるのですか?
A. ルンバの場合、価格帯によって推奨する家族構成・間取りを変えています。4万円未満は1Rなどシンプルな間取りに住む単身世帯向け。通常の掃除機と併用したい方、2階などで2台目として使用したい方にもオススメです。4〜9万円は、1LDKや2LDKなど複数の部屋がある家向け。5万9800円からゴミを自動収集するクリーンベース搭載のモデルも選べます。9万円以上の価格帯は4モデルあり、どれも2LDK以上の広い間取りに最適。ペットや髪の長い家族が多いご家庭にも向いています。この価格帯には拭き掃除兼用モデルもあります。(アイロボットジャパン 村田佳代さん)
【Q2】「障害物回避機能」があると、本当に片付けしなくても良いのですか?
A. 障害物や購入するモデルによります。ルンバの場合、障害物と認識するアイテムはリスト化され、ソフトの定期的アップデートにより、そのアイテム数は増えています。また、物体認識・回避するためには、アプリを使用し、部屋のマッピングが行われていることが前提。以上の条件にマッチすれば、基本的に片付けは不要です。(アイロボットジャパン 村田佳代さん)
【Q3】水拭きでどこまで汚れが落ちますか? 落ちにくい汚れはありますか?
A. 皮脂汚れや床にこぼしたコーヒーなど日常生活由来の多くの汚れを拭き取れる一方、こぼれてから時間が経ったこびりつき汚れは一度の水拭きでは取りにくい場合も。その際は、水拭きの連続稼働などが必要です。例えば当社製品では、部屋毎に清掃回数の設定やエリア清掃の指示も可能。特定の箇所を念入りに水拭き掃除させることで落ちにくい汚れもきれいに拭き上げることができます。(エコバックスジャパン 下森龍二さん)
【Q4】カーペットの部屋が多い家ではどんなモデルが向いているでしょうか?
A. カーペットとフローリングで掃除を変えられるモデルが最適。当社新製品「DEEBOT T20 OMNI」の場合、フローリングでは吸引と水拭き、カーペット上では自動モップリフト機能でモップが持ち上がり吸引のみ行います。また、吸引後に水拭きを行うなど多彩な清掃モードもあり、ニーズに合った清掃が選べます。(エコバックスジャパン 下森龍二さん)
【Q5】「○○Pa」という表示ですが、数値によって取れるゴミの目安はありますか?
A. メーカーごとに違いがあると思いますが、当社では1000Paで米粒、2500Paでコーヒー豆、5000Paでパチンコ玉が吸い込めるゴミの目安です。また、吸引力による差はカーペットの掃除でより明確に現れます。カーペットやラグがあるお部屋であれば、吸引力にこだわって製品選びをしていただくのが良いでしょう。(SBC&S 成田 栞さん)
【Q6】メンテナンスは具体的にどんなことをするのでしょうか?
A. 本体ダストボックス内のゴミ捨てや、水拭き機能のある機種なら水タンクへの給水やモップ洗浄が必要です。ゴミ捨てが面倒なら自動で本体のゴミを収集するドック付きモデルがオススメ。さらに、ブラシに絡んだ毛の除去やセンサー表面のホコリの定期的な拭き取りも、性能維持のために不可欠です。(SBC&S 成田 栞さん)