老後の移住先の「条件」は?

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 老後に「移住」を考えている人は多いと思いますが、移住によって現在とは生活環境が大きく変わるケースもあるでしょう。あなたには、「これだけは外せない!」という“移住先の条件”がありますか。AlbaLink(東京都江東区)が運営する“訳あり不動産”情報メディア「訳あり物件買取プロ」が、「老後に住みたい移住先の条件」に関する調査を実施。その結果をランキング形式で発表しました。

1位は、徒歩圏内にあると「便利」

 調査は2023年3月、全国の男女を対象に、インターネットリサーチで実施。計500人(男性181人、女性319人)から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、10代0.4%、20代14.6%、30代35.2%、40代26.4%、50代17.8%、60代以上5.6%となっています。

 3位は「交通の便がよい」(26.4%)です。車を所有していなくても暮らせるよう、交通の便を重視している人が多いようで、「車以外の交通手段が充実している(37歳女性)」「駅から徒歩10分以内(47歳女性)」「都心部にほど近く、公共の交通機関が充実している(58歳男性)」といったコメントが集まりました。住んでいる場所が郊外でも、公共交通機関で都市部まで出られれば、特別な買い物などにも便利といえます。

 2位には「近隣に医療機関がある」(31.4%)がランクイン。年齢を重ねると、医療機関にかかることも増えてくるもの。そのため、「近くに病院がある(48歳女性)」「徒歩圏内に内科と整形外科があること(35歳男性)」「大きな病院がある(50歳男性)」など、病院やクリニックが通いやすい場所にあることを重視する人が多いようです。「入院にも対応できる総合病院があると安心」という意見も複数寄せられました。

 そして、圧倒的1位となったのは「近隣に商業施設がある」(47.4%)でした。徒歩圏内の場所で食料品や日用品が買えたら、やはり便利でしょう。「徒歩圏内にスーパーがある(38歳女性)」「徒歩圏内で生活必需品がそろう場所(47歳男性)」「徒歩10分圏内に大型ショッピングセンターがある(56歳女性)」などを条件として挙げるコメントが多数寄せられる結果となりました。

 調査結果を受けて、同社は「将来的な免許返納を見据え、『商業施設』『医療機関』が近くにあり、交通機関が充実しているエリアを候補とする人が多いと分かります」「『老後はのどかな地域で暮らしたいが、都会の便利さは捨てがたい』と考えるなら、ほどよく田舎で、ほどよく都会なエリアを候補とするのがよさそうです」とコメントを寄せています。