ちょっと想定外な名前ですが、呼びやすい!

地元ゆかりの人物が由来

 大分県が2023年2月7日、計画を進めている大分市〜大分空港を結ぶホーバークラフト航路について、使用する3隻の船名を決定したと発表しました。名称は2507点の応募のなかから、審査委員会を経て決定したものとしています。


大分空港ホーバークラフト(画像:大分県)。

 ここで導入されるのは英国グリフォン・ホバーワーク社製の80人乗り3隻で、最高速度は45ノット(約83km/h)です。
 
 船名は白地に赤色のラインをもつ1隻目が「Baien(バイエン)」、白地に赤色の半円(先端向き)、サイドから紺の「ゆらぎ」模様をもつ2隻目が「Banri(バンリ)」、白地に赤色の半円(コクピット向き)と、取り囲む同心円状の赤・橙のグラデーションをもつ3隻目が「Tanso(タンソ)」に決定しました。

 命名の由来は人物で、1隻目は「三浦梅園」、2隻目は「帆足万里」、3隻目は「広瀬淡窓」からとられています。3人について大分県は「江戸時代にそれぞれ現在の国東市、日出町、日田市において、西洋の天文学や医学、儒学など広く学問の研究や普及に取組んだ教育者として「豊後の三賢」と称されている方たちです」と紹介しています。

 ホーバークラフトは2023年度中に運行開始予定。これまで国東半島を回り込む陸路しかなかった大分空港が、別府湾を海路でショートカットすることで、最速約30分で結ぶことができるといいます。