物価が安いうえにご飯もおいしく、世界中の旅行者のあいだで高い人気を集めるタイ。

タイに行く際は、まずはバンコクを目指す人が多いと思いますが、ノマドのあいだで注目を集めているのが、かつてランナー王朝の都が置かれた古都・チェンマイ。歴史的建造物がひしめき合う美しい街並みから、「北方のバラ」とも称されてきました。

そんなチェンマイは長期滞在にぴったり。仕事をしながら長めにステイするような場面では、バンコクよりもずっと居心地が良いのです。そこで、チェンマイがノマドにおすすめな理由をご紹介しましょう。

1.物価が安い

タイは円安の今でも、日本に比べると物価の安い国。とはいえ、首都のバンコクは年々物価上昇が目立っており、おしゃれなカフェやレストランに行くと「日本と大差ない」と感じる場面も増えてきています。ですが、チェンマイはバンコクと比べると明らかに物価が安く、長期滞在でもお財布に優しいのです。

観光客向けのちょっとおしゃれなレストランでも、半オープンのカジュアルなお店なら、ガパオライスやパッタイのような定番タイ料理が60バーツ(約226円:2022年8月16日現在)程度から食べられます。

ホテルも当然バンコクに比べると安く、日程や立地によっては、1泊1室1万円程度でリゾート気分を味わえるおしゃれなブティックホテルに泊まれることもあります。

もちろん、バジェットホテルやゲストハウスなら、もっと節約することだって可能。バンコクは物価上昇でお得感が薄れてきていますが、チェンマイならまだまだ価格以上のコストパフォーマンスが実感できます。

当然、タイ名物のマッサージも安く、チェンマイなら1時間200バーツ(約752円:2022年8月16日現在)以下で受けられるお店も珍しくありません。

2.おしゃれなカフェが多い

ノマドや長期滞在者にとって重要なポイントのひとつが「カフェ」ですよね。チェンマイはタイの中でも特におしゃれカフェが多い町として知られていて、町を歩けば入ってみたくなるようなカフェと次々に出会えます。

旅行者が入りたくなるようなおしゃれカフェには基本的にWi-Fiが備わっているので、カフェで仕事をするもよし、日替わりで違うカフェに足を運んでリラックスするもよし。木をふんだんに取り入れたカフェや、ゆったりとした空間を生かしたカフェも多く、スローな気分になれますよ。

3.ほどよいサイズ感

都会すぎず田舎すぎない、手頃なサイズ感もチェンマイの魅力。チェンマイの見どころの多くは旧市街とその周辺に集中しており、旧市街だけなら徒歩で周ることもできます。

自転車があればさらに行動範囲が広がるので、「徒歩で全部周るのはちょっとしんどいけど、乗り物に乗るほどではない」というチェンマイ中心部の観光にぴったりです。

海外でノマド滞在をすると、「午前は仕事をして午後から観光」など、一日の一部だけを観光に費やす日も多々あるはずです。チェンマイは見どころの多くがコンパクトにまとまっているため、「夕方から観光」「仕事と仕事の合間に観光」といった場合にもフレキシブルに対応しやすいというメリットがあります。

4.空気感がのんびりしている

「長期滞在したくなるかどうかのポイントはこれ」という人も多いのではないでしょうか。

チェンマイはバンコクに比べるとずっとスローな町。特に旧市街には高い建物がないので、空が広く、「普段よりものんびり歩こう」という気持ちにさせてくれます。

大都会バンコクも刺激的で楽しみが尽きませんが、高層ビルがひしめき合い、渋滞が慢性化しているバンコクに長くいると疲れてしまうという人は少なくないはず。その点、空気感がのんびりとしていて、癒し系のチェンマイは長くいても疲れることがありません。

むしろ、暮らすように長く滞在したほうがその魅力を深く味わえる町だといえるでしょう。

もちろん、観光地としてのポテンシャルも高いチェンマイ。ワット・プラ・シンをはじめ、旧市街とその周辺には大小たくさんのお寺がありますし、郊外に足を運べば「天空の寺院」と呼ばれる「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」もあります。

タイ北部の中心都市という地の利を生かして、チェンマイから日帰りツアーでチェンラーイのワット・ローン・クン(通称:ホワイト・テンプル)や、ワット・ローン・スア・テン(通称:ブルー・テンプル)を訪れるのもいいでしょう。

「東南アジアが長期滞在をしたい」と思ったら、ぜひタイの古都チェンマイを候補に入れてはいかがでしょうか。

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