「東京ゲームショウ」今年はVRが熱かった 「遊びたい」あちこちで長蛇の列
新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりに千葉・幕張メッセでリアル開催したゲーム見本市「東京ゲームショウ 2022」(9月15日〜18日、以下TGS)。J-CASTトレンドきってのゲーマー記者「J子」は、初日に会場を訪れた。
会場には「VR/ARコーナー」が設けられ、Meta QuestやPico Technology Japanなどが出展。公式サイトには29のブース情報がある。各ブースの試遊コーナーは長蛇の列。J子もVR上で「特別監察官」になり、謎を追った。
操作に夢中になっていたら「うわっ」
MyDearest(東京都中央区)/イザナギゲームズ(東京都江東区)の共同ブースでは、9月23日発売予定の捜査アドベンチャーゲーム「ディスクロニア: CA」の先行デモ版を体験できた。ブース内は、ゲームの中に登場する研究室をイメージした造りだ。卵のような見た目のイスが、所狭しと並んでいる。この中に座り、VRヘッドセットとヘッドフォンを着け、ゲームをプレイするのだ。
操作説明を受け、いざスタート。舞台は、夢によって守られる楽園、海上都市「アストラム・クローズ」。はるか未来の世界だ。「過去を書き換える力」を持つ特別監察官・ハルになって、アイテムを拾ったり、必要な場所にはめこんだり、様々な謎を解きながら、先に進んでいく。作中にはハル以外のキャラクターも登場し、不意に視線が合った瞬間は思わず「うわっ」と声が出た。本当に、目が合っているよう。記者は15分ほどでクリアした。
ブースで取材に応じた、MyDearest代表取締役CEO(最高経営責任者)・岸上健人氏によると、TGSへの出展は「3年ぶり3度目」。デモ版を楽しむ来場者の反応を、じかに見られる喜びを口にした。また、過去出展の記憶と照らし合わせ、「VRゲームの開発者」がこれまでより多くブースへやってくるようになった点に、VRゲームへの注目度や、機運の高まりを感じていると手ごたえを語った。
VR上で3D映画を鑑賞
試遊希望者の待機列が終日途切れなかったブースの一つが、VRデバイス「Pico」を製造・販売するPico Technology Japanだ。4つの試遊エリアが用意され、今年6月に発表されたVRヘッドセット「Pico Neo3 Link」で、ゲーム、フィットネス、動画などを楽しめる。「Pico Neo3 Link」は、デバイス単体で使用できる「オールインワンVRデバイス」であり、PC接続して、PC VRのコンテンツも利用できるのが特徴だ。
同社広報によると、多くの人が体験したとみられるのが「3D Movie」だ。VR仮想空間の巨大スクリーンで、3D映画「スパイダーマン:スパイダーバース」に没入できる。「ほんの1〜2分」では魅力を伝えるのが難しいため、1人につき10〜15分ほどの時間を取って堪能してもらっているという。ゲームで遊ぶのはハードルが高いが、映画鑑賞なら入りやすい人もいるだろう。
来場者の多さや熱量に触れ、広報担当者は「VRに興味関心がある人がこれほどいるのか、とうれしく感じた」と話した。
【J子が行く】J-CASTトレンド記者「J子」とその同僚たちが、体を張って「やってみた、食べてみた、行ってみた」をリポートします。