Amazonが、ユーザーが商品の写真や映像をTikTokのようなフィードで他ユーザーと共有する機能を、スマートフォン向けアプリでテストしていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。このフィード機能はテスト中で、記事作成時点でごく少数のAmazon従業員のみがアクセスできるそうです。

Amazon Tests TikTok-Like Feed in App - WSJ

https://www.wsj.com/articles/amazon-tests-tiktok-like-feed-in-app-11660754386



Amazon testing TikTok-style feed on its app, AI firm says | AP News

https://apnews.com/article/technology-e96aa402912b94f7eab3f39e6e77676b

イスラエルの人工知能企業であるWatchfulによると、ごく一部の社員が持つデバイスにインストールされたAmazonアプリで、「Inspire」というコードネームのポータルがテストされているとのこと。このポータルはアプリ上ではウィジェットとして表示されているそうです。

このInspireで実現されているのがTikTokのようなフィード機能で、クリエイターがAmazonで購入可能な商品を宣伝できるようになります。



買い物客は商品の画像や動画が次々と表示されるフィードにアクセスすることができ、いいね!やシェアができるほか、その商品をAmazonで購入することができるとのこと。



こうした商品を宣伝するショートムービーコンテンツを充実させるため、すでにAmazonは有名クリエイターをリゾート地で接待していると、ウォール・ストリート・ジャーナルは報じています。ただし、Inspireはまだ社内テストの段階であり、今後テストの結果によっては公開されない可能性も十分ありえます。

Amazonだけでなく、MetaやGoogleもTikTokのフィードに似た機能を導入しています。Metaは2022年2月に、InstagramやFacebook向けにショートムービー共有機能「Reels」をリリースしました。

Instagramの動画がReelsと統合へ、今後投稿する15分未満の動画はすべてReelsに - GIGAZINE

また、Googleが運営するYouTubeもショートムービーを共有する「YouTube Shorts」という機能を導入しており、1カ月に15億人以上のログインユーザーがYouTube Shortsを視聴しているとのこと。

記事作成時点ではフィードのほとんどが静止画で表示されているそうですが、Watchfulによれば動画にも対応しているとのこと。フィード機能についてウォール・ストリート・ジャーナルがAmazonに確認したところ、Amazonの広報担当者は「お客様の生活を少し楽にするために、私たちは常に新しい機能をテストしています」とコメントしました。