プレシーズンマッチに出場したニコ photo/Getty Images

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今季からジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が新たに指揮官へと就任したバレンシア。MFセルヒオ・ブスケッツの後継者と目される、バルセロナのMFニコ・ゴンサレスに興味を抱いているようだ。

バルサのカンテラで育ったニコは、昨季トップチームデビューを飾り、リーグ戦27試合に出場。スタメンは12試合のみだったが、主にインサイドハーフとしてラ・リーガで多くの経験を積んだ。

スペイン『AS』によれば、バレンシアは2年前にMFジョフレイ・コンドグビアがチームを去って以降、欠員となっているピボーテ(中盤の底で配球する選手)を探しているようで、ニコのローン移籍をバルセロナに要求した模様。ガットゥーゾ監督はきれいにボールを回すサッカーをバレンシアで実現したいと考えており、ニコもこの話を好意的に受け止めているという。

今夏のプレシーズンでは、ブスケッツの代わりにアンカーの位置で何度か試され、好印象を与えたニコ。しかし、MFミラレム・ピャニッチもアンカーとして良いパフォーマンスを見せており、シャビ・エルナンデス監督の中でどちらの序列が上となっているのかは、まだわからない。

さらに、昨季多く務めたインサイドハーフには、MFフランク・ケシエやMFパブロ・トーレといった新戦力がいる。MFペドリやMFガビは彼らよりも序列が高いはずで、この位置でも熾烈なポジション争いが繰り広げられている。

このままニコがバルサに残っても、劇的にプレイタイムが増える可能性は低そうだ。ニコがラ・リーガでの出場機会を優先するのであれば、中盤の選手が不足気味なバレンシアへのローン移籍は、かなり良い話と言えるだろう。