インテリジェント ウェイブ(IWI)は7月8日、医療機関へのサイバー攻撃の対策を推進するため、医療業界向けにセキュリティソリューションの取扱いを7月より開始したことを発表した。

提供を開始した2つのセキュリティソリューション

このたびIWIが取り扱いを開始したのは、サイバー攻撃を受けてもデータをワンクリックで復元できる「NeuShield Data Sentinel」と、IoMT(Internet of Medical Things)機器の脆弱性を診断し、攻撃時にはネットワークから隔離できる「Cynerio」の2つのソリューション。

NeuShield Data Sentinelは、ランサムウェアによる事業停止を回避できる「データ復元ソリューション」で、エンドポイント端末にアプリケーション(エージェント)を導入することで、一定期間におけるファイルの変更内容の差分をすべて記録。攻撃を受けた際に、シンプルな画面操作によるデータ復元が可能なため、迅速な復旧が可能だという。

Cynerioは、ヘルスケアIoT機器に対するサイバー攻撃を、脆弱性管理および機器隔離により防ぐセキュリティソリューション。専用センサーデバイスを設置することで、ネットワークに接続されているIoT/IoMT機器の情報を収集し、その情報から機器のリスクや脆弱性情報をAIが解析して必要なセキュリティ対策を提案。攻撃が発生した場合は、Cynerioが提供するダッシュボード上から攻撃を受けているIoMT機器に対して隔離を行えるため、他の機器へ影響することなく対策が可能だという。

IWIはこれらの製品をもって、医療機関が必要としているセキュリティ対策に合せた幅広いセキュリティソリューションを提供し、セキュリティ強化を支援するとしている。なお、上記2つの製品間における連携機能はない。