南圭介、株元英彰、高田翔ら出演 ものづくり計画主催『ROOTERS~応援者たち~』開幕

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人情喜劇を得意とする 大浜直樹 が、自ら主宰する劇団LIVESで2015年に上演し今回脚本を一部改稿して7年ぶりの再演となる『ROOTERS~応援者たち~』が、2022年7月6日(水)東京芸術劇場シアターウエストにて開幕した。

本作は、脚本の大浜がテレビドラマで培ったミステリー要素を多く含みつつ、得意のコメディを軸に展開される作品で、”応援”を生業とする集団の謎に迫る物語。キャストには、南圭介、株元英彰、高田翔、緒月遠麻、須藤茉麻、古賀成美、そして野村宏伸らが名を連ねた。

初日前にゲネプロが公開されたが、とにかくステージから伝わる熱量がすごい。

応援を生業としている「ルーターズ」には、誰かに背中を押してほしい、話を聞いてほしい、そんな依頼人が次々と訪れる。底抜けに明るく応援するパターンやスポーツ観戦のような応援、気持ちに寄り添うような応援など、依頼主の悩みや性格に合わせた”応援”を用意。依頼人は満足して帰っていく…。

そんな様子をTVのドキュメンタリー番組が密着するのだが、「ルーターズ」たちの本名や素性は一切明かされない。それはなぜなのか?「イメージを崩したくない」というルーターズ1号(南)の言葉はやがて物語が進むことで明らかになるが、序盤はとにかく謎が多い。そもそも「応援」は職業なのだろうか?

また、「ルーターズ」をはじめ 依頼人、TV番組クルーなど、登場人物のキャラクターが興味深い。観る人それぞれではあると思うが、「身近にいる人」感がどのキャラクターからも感じるのだ。日常生活で出会ったことのある人、クラスメイト、同窓生、同期、同僚、部下、上司、そして家族などを彷彿とさせるキャラクター揃いである。キャラクターに自分を重ねるのも面白いだろう。

そして、本作の大きな謎でありテーマである「応援」。「応援される人たちの物語」であり、「応援する人の物語」でもあるが、なぜ応援するのか? なぜ応援してほしいのか? と問われているようでもあり、そこには様々な友情や愛情が描かれている、そんな作品でもあった。

開幕にあたり、南圭介、株元英彰、高田翔、緒月遠麻、そして野村宏伸からコメントが到着した。

南圭介 コメント

舞台「ROOTERS」おかげさまで初日を迎える事ができました。
日々応援してくださる皆様に、 この舞台を通して我々からのエールを送らさせていただきます。 皆様各々、 「何か」を感じとれてもらえたら嬉しいです。
本当にたくさんの応援をありがとうございます。
これからも励まし合い尊重し合い共に歩みましょう!

株元英彰  コメント

「ROOTERS~応援者たち~」というタイトル通り、 応援をテーマに、 応援するとはどういう事なのか、 応援されるとはどういう事なのか、 それぞれの人間ドラマの中で笑えて楽しめて、 最後に感動できる作品に仕上がったと心から思います。 僕の役所は応援される側ですが、 観にきてくださるお客様の応援を胸に、 しっかりと沢野として大事にこの作品を届けられたらなと思ってます。 是非、 たくさんの方に観に来て頂きたいです。 応援、 宜しくお願い致します!

高田翔 コメント

とにかく初日を迎えられること嬉しく思っております。
お客さんに自分達が積み上げてきたものを観ていただいて、 どう感じていただけるのか…
ドキドキワクワクしております。
キャスト、 スタッフ一同、 無事に千秋楽まで走り切りたいと思います。
一回一回、 全身全霊で臨んでいきます。
ぜひ、 劇場でお待ちしております。

緒月遠麻 コメント

久しぶりの大浜さん作品のこのテンポ感。
とてもドキドキしますが楽しみで仕方ないです!
皆さまに少しでも、 勇気と希望、 ちょっとした元気パワーを持って帰って頂けたら
こんな嬉しい事はないです。 精一杯みんなで応援致します!
広島まで駆け抜けるぞー!
押忍!

野村宏伸 コメント

今のこの時期に舞台に立てる事に感謝しています。
そして、 この暑い夏に熱いエネルギーを劇場に来て頂いたお客様に届けられる様、 スタッフ陣、 役者陣、 一丸となって頑張ります!
よろしくお願い致します。

東京公演は7月6日(水)~7月10日(日)まで東京芸術劇場シアターウエストにて、 そして広島公演は7月14日(木)に広島市南区民文化センターにて上演される。 詳細は公式サイトにて。
 

【あらすじ】

『あなたを、 応援します』
応援を生業としている、
むさ苦しい男達の集団に、
カメラが密着した。
男達の素性は謎に包まれていたが、
男達のもとには応援を必要とする者達が訪れ、 男達は全力の応援で応えていた。
応援を求める人々の事情が明らかになって行くにつれ、
応援する男達の謎が明らかになって行く。

人はなぜ応援するのか?
可笑しくも哀しい、
哀しくも愛おしい、
今を懸命に生きる者達の人間喜劇