EDIFIER INTERNATIONALは、新開発の平面磁界型ドライバーを搭載したBluetoothヘッドホン「STAX SPIRIT S3」を5月30日に発売した。価格はオープンプライス。Amazon.co.jpと楽天市場で取り扱い、49,990円で販売している。

STAX SPIRIT S3

1938年創業の静電型イヤースピーカーで知られるSTAX、平面磁界型ドライバー採用ヘッドホンで豊富な実績を持つAudezeという、EDIFIERのグループ企業の理念と技術をベースとしたワイヤレスヘッドホン。

ハイレゾ相当の高音質な96kHz/24bitオーディオ伝送や超低遅延などをサポートする、クアルコムのワイヤレス・オーディオプラットフォーム「Snapdragon Sound」に対応しているのも大きな特徴。付属の3.5mmステレオミニケーブルによる有線接続も可能で、ハイレゾ対応の平面磁界型ヘッドホンとして使える。

○主な特徴

一般的なダイナミック型ユニットは、お椀のような円錐形の振動板を前後に震わせて音を出す仕組みだが、平面磁界型ドライバーは平らな振動板全体を均質に震わせ、フラットな周波数特性を実現できるのが特徴とされる。

STAX SPIRIT S3では、新開発の平面磁界型ドライバー「Edifier EqualMass」を搭載。サイズは89×70mmで、磁気構造「Audeze Fluxor」と振動板「Uniforce」、位相管理技術「Fazor」というAudezeの特許技術を組み合わせて作ったものだ。

STAX SPIRIT S3で搭載した、新開発の平面磁界型ドライバー「Edifier EqualMass」

Audeze Fluxorとカスタマイズされたネオジウムマグネットによって、磁束密度を従来型磁石の約2倍に高め、高いトランジェント特性を実現するという。Uniforceは、平面磁界型ならではの均一的な駆動力によって歪み率を0.5%まで抑え、音源本来のディテールを忠実に再現。Fazorは、平面振動板で生じた音波が磁気構造を通り抜けるときの乱れを抑制するもので、原音本来の振幅を損なわず、鮮烈で緻密なサウンドを実現するという。

Bluetooth 5.2準拠で、Snapdragon Soundに対応。再生周波数特性やSN比、THD(歪み率)、接続安定性、レイテンシーといったクアルコムの求める性能基準を満たしたという。具体的には、aptX Adaptiveコーデックによるワイヤレスでの96kHz/24bitオーディオ伝送や、音声通話用のaptX Voice対応による高品位な音声通話を実現する。

他にも、SBC、AAC、aptX、aptX HDといったコーデックに対応。PCやスマートフォンなど2台の機器に接続し、音楽再生やゲームと通話を切り替えられるマルチポイント接続も可能だ。



iOS/Android用の「Edifier Connect」アプリ(無料)を用意。バッテリー残量の確認やペアリング開始/切断、サウンドエフェクトの適用といったカスタマイズが行えるようにした。サウンドエフェクトは、低音をやや強調した「Classic」、低音を抑えながら細やかな表現を重視した「Hi-Fi」、STAX静電型イヤースピーカーをオマージュした「STAX」の3種類が選べる。

「Edifier Connect」アプリの画面イメージ

ユーザー側で交換できる、2種類のイヤーパッドを同梱。軽くて柔らかい「ラムスキン」と、通気性を高めた「クールメッシュ」の2種類を使い分けられる。上記のアプリでは、装着するイヤーパッドに応じたサウンドモードの選択も可能だ。

本体の各種操作ボタン。2種類のイヤーパッドを交換可能

各種ボタンのカスタマイズも可能

容量1,500mAhのバッテリーを内蔵し、最大再生時間は80時間。10分の充電で11時間音楽を聴ける急速充電にも対応する。重さは329g。USB Type-C充電ケーブルや3.5mm to 6.5mmアダプター、専用収納ケース、収納袋×2などが付属する。

側面

ハウジングは平らにスイーベルできる

コンパクトに折りたたんだところ

製品内容