今年の平和記念式典 駐日ロシア大使 招待されず反発 広島の反応は
ロシアの駐日大使が今年の平和記念式典に招待されないことに反発しました。
街の人からは広島市の判断についてさまざまな声が聞かれました。
広島市 松井一実市長「(核兵器の使用を)ほのめかしているような方に実際に来ていただいて(被爆の実相を)聞いてください、見てくださいと言っても
なかなか効果が出ないことに加えて(招待すること)自体について、他の参加する方々が「どうなんだろう」と思うことになれば、式典どころではなくなるかもしれない」
ロシアのガルージン駐日大使は、広島市が今年の平和記念式典にプーチン大統領と自身を招待しないことを決めたのは「恥ずべき措置」だとSNS上で批判しました。
「原爆の犠牲者に日本の自称反核運動の指導者は背を向けた」としたうえで、「ロシアがウクライナでの核兵器使用を目論んでいるという作り話を拡散している」などと非難しています。
広島市はロシアのウクライナ侵攻を受け政府と協議した結果、「招待することで日本の姿勢について誤解が生まれ、円滑な式典の進行に影響を及ぼす可能性がある」として、招待を取りやめていました。
広島市は毎年すべての核保有国に招待状を送っていて、ロシアは2000年以降、大使や代理人が式典に出席していました。
街の人や被爆者からは「招待を取りやめる」という判断について、さまざまな声が聞かれました。
女性「呼ばれなくて当然というのは本音。他国の領地を侵略するような行為で核をちらつかせて、広島人としては〝核〟って言われるたびに鳥肌が立つ」
男性「(ロシアを)呼ぶべきじゃないと思ったよ。でも平和の式典だからこういう時に呼んでも良かったのかなとも思う」
県被団協 箕牧智之理事長「区別なく平和でなければいけない、核兵器を廃絶しなければならないというのが私たちの思いですから。ロシアを特別に今は憎きロシアではありますが、広島の式典には参加していただいてもいいんじゃないかと思う」