広島での開催が表明されたG7サミット。受け入れが想定されているホテルでは早くも期待の声があがっています。

岸田文雄総理「唯一の戦争被爆国である日本の総理大臣として、私は広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はないと考えています」

来年、日本で開かれるG7サミット=主要7カ国首脳会議について、岸田総理は広島市での開催を表明しました。

核保有国であるアメリカについては2016年、当時のオバマ大統領が初めて広島を訪問。

さらにイギリス、フランスの現職トップが初めて被爆地・広島を訪れることになります。

また、松野官房長官は会見でアメリカ以外の全ての参加国からもすでに支持を得ていると説明しました。

今後急加速してゆく開催に向けた準備。

広島市や県などによるサミット誘致計画案によると、会議場はグランドプリンスホテル広島に。

さらに各国首脳らの宿舎には、この秋開業予定のヒルトン広島のほかリーガロイヤルホテル広島など6つの施設が候補にあがっています。

警察庁によるとオバマ大統領の広島訪問時の警備体制は5600人。全国各地から応援部隊が派遣されました。

一方、伊勢志摩サミットの警備体制は最大時およそ2万3千人。広島サミットでも前例にない警備体制が敷かれる可能性があります。

そんな中、広島でのG7開催に期待をよせているのが…

都築亮輔記者「私が立っているここまさにここがG7の会場となりました、外の景色なども含め当時の状態そのままで残っています」

南区元宇品町にあるグランドプリンスホテル広島。

2016年のG7では22階のレストランで主要7か国の外相会合が開かれました。

その中には当時外務大臣を務めていた岸田総理の姿も。

グランドプリンスホテル広島 今井和彦支配人「こちらの方に大きな円卓で囲みまして、こちらの景色を眺めながら会議が行われました」

それ以来ホテル内ではG7開催を記念したパネルを常設で展示しています。

グランドプリンスホテル広島 今井和彦支配人「きのうの夜から緊張感も出てきましたし、会場として正式に決定した際には万全な受け入れ態勢でぜひご協力をさせていただきたいと思ってます。地産地消の広島の味を楽しんでいただければ」

広島の味と言えば、23日の日米首脳会談後の夕食会。

そこで提供されたものが広島県産のレモンを使った広島レモンサイダーです。

古武家朋哉記者「酸味がすごくありキレキレで非常にさわやか」

JA広島果実連 牧本祐一専務「びっくりしたのとすごいなというのが率直な感想ですね」

2011年、寒波の影響を受けた農家を救うために作られたというサイダー、岸田総理もよく飲んでいるそうです。

JA広島果実連 牧本祐一専務「(G7開催で)海外からたくさんの要人やそれにまつわる人が(広島に)来る、広島レモンがさらに広がりを見せるような効果が生まれればなと思っています」