広島出身ジャズピアニスト 大林武司さんが見た“コロナ禍のライブハウス”
広島出身のジャズピアニスト大林武司さん。
実は先月まで、全国各地のライブハウスをまわるツアーを行っていたんです。
そんな大林さんが見たコロナ禍から立ち直ろうとしているライブハウスの現状を聞きました。
広島市出身のジャズピアニスト大林武司さんは2007年に渡米し、ニューヨークを拠点に活動しています。
大林武司さん「コロナ禍でいろんな国で演奏はできなくなったんですけども、僕自身も2年前に避難して一年ぐらい広島にいたので久しぶりに住んでみるとやっぱりいい街だと」
新型コロナの感染拡大でアメリカから帰国後、日本を中心に活動を続けています。
コロナ禍で落ち込んだライブハウスを盛り上げるべく、自家用車で47都道府県を回るコンサートに挑戦したんです。
大林武司さん「そういった状況(緊急事態宣言や外出自粛時)でしたライブはお客さまが一桁台だったりとか、そんな中でも店を開けて待ってくださる熱意に何とか答えないという思いで演奏しました」
5月17日、コンサートが行われた広島市中区のライブ19も年間300日稼働していたところが10分の1ほどに激減したといいます。
Live19プログラム運営管理 河村眞作さん「苦しかったです。やってほしいと言えませんし、お客さんに来てくださいとも言えませんし、今まで当たり前でやっていたことが一気に止められたって感じです」
現在は消毒や来場者のチェックリストを作成するなど徹底した対策のもとライブを開催しています。
Live19プログラム運営管理 河村眞作さん「(再開できて)うれしいです。音楽を通じて人と会えることは幸せです。(きょうのライブは)間違いなく素晴らしい。我慢してやっとここまで辿り着いた気がします」
この日、観客席は満席に。
コンサート中は大林さんと観客が一体となって楽しむシーンもありました。
●大林武司さん「この熱気久しぶりだなと感じながら本当感謝の気持ちを込めて演奏しました。コロナ禍でコンサートができなかったころに感じたこと、コンサートをさせていただけることがどれだけありがたいか2年前に痛感したので、これから先コンサートをするときは全身全霊をかけてきてくださった皆さんが楽しい時間を過ごせるように全力で頑張りたい」