川遊び中の事故が相次いでいます。

19日に三次市で女子中学生が亡くなり、22日は安佐北区で男子高校生が死亡しました。

川に潜む危険を検証しました。

潮見大輔カメラマン「現在消防が懸命な救助活動が行われています」

22日午前、安佐北区安佐町を流れる太田川で、友だちと川に飛び込んで遊んでいた高校1年の男子生徒が溺れていると通報がありました。

男子生徒は通報から1時間後、深さ約4mある川の中で見つかりましたが、その後死亡が確認されました。

中塚晃記者「溺れた高校生が見つかったあちらの場所では、近所の方によりますと大人が立てないほど水深が深くなっている場所があるそうです」

目撃者「昔この上流で息子と同級生の子が亡くなった。川幅が広いからね、ここは」

19日には三次市中心部を流れる馬洗川で川遊びをしていた中学2年の女子生徒2人が流されました。

1人は自力で岸に上がりましたが、もう1人は約45分後に川の中でみつかり、その後死亡が確認されました。

警察庁によりますと子どもが死亡した、または行方不明になった水難事故のうち6割以上が河川で発生しています。

また県内の、去年の水難事故発生件数は17件で、そのうちおよそ半分が6月から8月に起きているということです。

夏に増える水辺の事故。一体どうすれば防げるのか?専門家は…

水難学会 斎藤秀俊会長「安全な川は少ないですから、むやみに川には入らないということ。(川で遊ぶのであれば)ぜひとも救命胴衣、ライフジャケットを

着てほしい」

また、特に気を付けなければならないのは「水の深さ」だといいます。

水難学会 斎藤秀俊会長「ひざ下ぐらいの水深だったら滑ってしりもちついても流れない。腰から上になると人間あっという間に流されてしまうんですねバランス崩すと。海とか川に入るんだったらば、せいぜいひざ下ぐらいまでの水深で遊んでほしい」

事故が相次いだことを受け県教育委員会は、県立学校や市町の教育委員会に河川での事故に注意を促す通知を出したということです。