「第6回 AI・人工知能 EXPO春」に初出展したINSPURのブース

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 世界2位のサーバーメーカーである中国の浪潮信息(INSPUR、インスパーグループ)は、5月11〜13日に東京ビッグサイトで開催された「第6回 AI・人工知能 EXPO春」に同社として初出展した。今回の展示では、ハードウェアだけでなく、国内の販売網を構築するために欠かせないパートナーのソリューションを含めた内容となった。

●世界的な半導体不足の影響を受けにくい



 INSPURは、中国トップのサーバーメーカーで、調査会社IDCの2021年第3四半期のデータによると世界2位、IDCによる別のデータであるAI向けGPUサーバーで世界1位のシェアを獲得している。国内では2020年1月に法人INSPUR JAPANを設立し、本格的に営業を展開。国内のAIやIoTマーケットを開拓するために、SIerやISV、リセラーなどパートナーとの協調を経営戦略の柱に据える。

 そんなINSPURが初めて出展した「第6回 AI・人工知能 EXPO春」のブースでは、Fusion Cubicによる駐車場の監視清算やSGSTによる商業施設の人流分析、データスコープによるAI顔認証ソリューションによる3社連携のソリューションを展示した。

 INSPURのパートナーであるレスターエレクトロニクスの担当者によると取り扱う上で、サーバーの性能が競合と見劣りしない上、価格メリットがあるという。また「世界的な半導体不足によるサプライチェーン上の影響も受けにくい」と語るなど、INSPURのグローバルな調達面におけるスケールメリットの優位性も挙げた。

 INSPURの国内におけるサーバー納入先事例では、大手電器メーカー、通信サービス事業者、放送会社、ゲーム会社、東北大学、東京大学、東京工業大学および国立研究所など多くの顧客を持つ。導入先からは、高性能でコストパフォーマンスの高い配信サーバーやエッジ計算マシンなどハード面のほか、受注から6日後納品という納期の速さへの評価も高い。

 INSPURでは、今後も国内のパートナーとの関係を固めるために、関連するイベントに積極的に出展していく考えだ。