ヤンマーホールディングスは18日、稲や麦の刈取作業を自動化するオートコンバインがグループ会社であるヤンマーアグリから6月に発売されることを発表した。

ヤンマーアグリが6月1日に発売するオートコンバイン「YH6115」。"収穫"を自動化する機能を数多く搭載している(同社資料より)

ヤンマーアグリが6月1日に発売するオートコンバイン「YH6115」は、3つの自動モードを搭載。登録した外周に合わせて自動直進する「枕地直進モード」、直進・旋回・刈取昇降など刈取作業の全操作を自動化する「オートモード」、基準線に並行して自動直進する直進モード」と状況に応じて専用タブレットで設定し、作業を確認できる。オペレーターが乗車する状態では、ほ場の約9割の作業の自動化が可能になる。籾のロスを検知して車速や風量を自動調節する「自動ロス制御」機能や収穫センサーによる「収穫量モニター」機能ほかアプリとの連携による分析など多彩なICT連携も特長だ。

設定や作業状況確認ができる専用タブレットとハンドルによる自動操舵入・切スイッチ(同社資料より)

"SMARTPILOT"シリーズ公式サイト

同社は次世代の農業を見据えたテクノロジーを搭載する"SMARTPILOT"シリーズを展開。衛星位置情報や固定基地局、電子基準点を用いた高精度な位置情報を使う自動走行やICT連携を進めているが、今後もラインナップの拡充を図り、農地集約化により拡大するオペレーターの負担を軽減していくことを述べている。