尾道市でイチゴ農家の妻たちによるちょっと珍しい対談が行われました。イチゴ農家の「あるある話」でも盛り上がりました。

井上さん

「早起きが苦手なので、イチゴ農家になって一番つらいなと思ったのが朝起きること。」

尾道市のフルーツパーラーで行われたのは、イチゴ農家の妻が集まった対談会。その名も「いちご農家の嫁対談」

主催したフルーツパーラーのオーナー・村上さんは…

主催者・村上さん

「農家のうまくいっているポイントをこれから目指す人に知っていただいたらいいなと。」

村上さんの呼びかけで集まったのは、尾道市や福山市、愛媛県今治市の大三島でイチゴ農家を営む女性3人。農業を始めたきっかけもそれまでの経歴もさまざまです。

立花さん

「たまたまテレビで夫が新規就農をして頑張っているのを見て、2人でやってみようと話が始まっていま13年。」

一方、イチゴ農家の男性と結婚して3年の河野さんは…

河野さん

「バシッと切ってみたら青いイチゴがぶら下がってたりそういうのは内緒で黙ってすてたりしてます。」

立花さん

「急いでいるんでパッパッとやって残ってたって。」

イチゴ農家ならではの失敗談も・・・。

河野さん

「きのうちょっと美容院に行っていく時間もいちご狩りの最中はなくて。久しぶりに会う人に黒くなったねと言われますけどそれが農業だと。」

事務の仕事から未経験の農業に転職して3年の河野さん。尾道市御調町の「河野園芸」にお邪魔しました。

河野さん

「玉だしといって中に咲いてしまっている花を外に出していく作業をしています。」

24棟のハウスでイチゴなどを栽培しています。イチゴ狩り真っ盛りのこの時期は多忙を極めるといいます。この日も、イチゴ狩りを楽しむ家族が訪れていました。

農家の3人の妻が声をそろえていたのが、いちご狩りに訪れた人の笑顔がやる気につながるということ。決して楽ではない農家の妻。

今回の対談でもこんな話が出ていました。

村上さん

「離農者が多いんですね。35%が離農します。理想と現実のギャップ農業の厳しさを表しているんだろうなと。」

目指している「稼げる農業」と現実とのギャップ。農業を盛り上げるべく、今後も活動をしていくということです。

取材の最後、記者がどうしても気になって仕方なかった質問をさせて頂きました。

寺田記者「そのイヤリングはイチゴにされているんですか」井上さん「イチゴです友達がくれた。イチゴグッズをくれるんですよ。」「あるある」

イチゴ愛で対談が終わっても3人の話は尽きないようでした。