被爆建物の旧陸軍被服支廠について、4棟すべてが保存される見通しになったことがわかりました。

関係者によりますと、広島市南区にある旧陸軍被服支廠について、国は所有する1棟を耐震化する方針を固めたということです。

これにより、広島県所有の3棟とあわせて4棟すべてが保存される見通しになりました。

国が所有する4号棟を管理する中国財務局が去年、現地調査を行った結果れんがやコンクリートの強度は十分にあり崩壊の危険性は低いことが判明しました。

今後、必要な耐震補強を進めていくほか、県や広島市と連携し活用策について検討する方針だということです。

中国財務局は調査結果や今後の対応について、19日正式に発表する予定です。