中国政府が、近年急成長するライブ配信サービスに対する規制強化の一環として、18歳未満の利用に関する管理を強化することを各ライブ配信プラットフォームに命じたと報じられています。

China orders livestreaming platforms to step up oversight of underage users | Reuters

https://www.reuters.com/world/china/china-bar-minors-tipping-livestreamers-2022-05-07/



Kids 'Tipping' Streamers, Watching After 10pm Banned In China

https://kotaku.com/china-livestream-gamers-gaming-tip-tips-banned-outlawed-1848898084

中国全土のテレビ・ラジオ・新聞・出版社を管理・規制する国家新聞出版広電総局は、各プラットフォームは未成年のユーザーが保護者の同意なしに配信者に情報を提供したり、配信者として活動したりするのを阻止することに努めるべきだと述べています。

ロイターによれば、未成年ユーザーの利用規制をまとめると以下の2点になるとのこと。

・18歳未満の視聴者は、ライブ配信中に配信者へお金を送る「投げ銭」ができなくなる。

・18歳未満のアカウントでライブ配信を視聴している場合、22時以降はすべてのライブ配信にアクセスできなくなる。



規制当局は2022年4月にライブ配信サービスやショートムービー共有サービスにおける「カオス」を一掃するべく、2カ月にわたる特別キャンペーンを張っており、今回の未成年ユーザーに対する規制もこの一環として発令されたもの。

規制を受けるライブ配信プラットフォームには、Alibabaが支援するbilibili(ビリビリ動画)、Tencentが支援するゲームストリーミングプラットフォームのHuyaとDouyu、中国版TikTokであるByteDanceの抖音、1024.HKの快手などの名前が並んでいます。

なお、中国は18歳未満が22時以降にオンラインゲームをプレイすることを2019年に禁止しており、2021年8月には「ゲームは1週間に3時間まで」とする規則を発表し、未成年に対するゲームの規制を強化しています。規制当局は「多くの親が、子供たちのゲーム中毒問題は学習や勉強の能力だけでなく、心身の健康に重大な影響を与え、一連の社会的問題さえ引き起こしていると言っています」とコメントしています。

「週3時間以上のオンラインゲームを禁止」する規則が登場、ゲームが許されるのは1日1時間×3日のみ - GIGAZINE