「失うものはない」世代別代表デビューのDF内野貴史、ドイツで培った強いメンタリティを持ち込む「チームのため、国のため」

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U-21日本代表は23日、ドバイカップU-23でU-20クロアチア代表と対戦し、1-0で日本が勝利した。

パリ・オリンピックを目指す世代の初の国際試合となった一戦。大岩剛監督が率いての初の公式戦となり、大きな注目が集まる大会に。日本は前半から押し込み続けるもなかなかチャンスを生かせずゴールを奪えない。

後半に選手を入れ替えて流れを変えにいくと、81分に途中出場の荒木遼太郎の浮き球のパスをこちらも途中出場の小田裕太郎が落ち着いて決めてゴール。1-0で勝利した。

この試合が世代別代表のデビュー戦だった内野貴史(デュッセルドルフ)が試合後に取材に応じた。

チーム内のクラスターにより、急遽2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)でデビュー。そのままU-21日本代表に招集された内野。後半頭からのデビューとなったが、「素直に日の丸を背負って戦うことはずっと目標にしてやってきたので、今日目標が達成できて、嬉しかったです」と、まずは一歩を踏み出したことを喜んだ。

ジェフユナイテッド千葉の下部組織出身ながら、トップ昇格せずにドイツへ渡り、2部まで昇格してきた内野。「積み上げて来れているものは確かに自分の中で確信はありますが、ドイツでも日本でも何も成し遂げていなくて上に向かっている途中なので、失うものはありません」とコメント。「とにかく今日も失うものはないと割り切った気持ちでただ100%でやることを意識してやりました」と語り、今の自分を全てぶつけることだけを考えていたとした。

今大会で見せたいものについては「プレーのことより、自分は日の丸をつけて戦う以上、どれだけチームのために、国のために戦えるかが一番大事だと思います」と、メンタリティの部分を見せたいとし、「そういう意味では今日は足りないと外から見ていて思いました。そこをチームに落とし込んで、ミスしてもやろうというメンタリティを持ち込みたいと思います」と、チーム全体に足りないと感じ、自分がチームに与えていきたいと意気込んだ。

残り2試合となる今大会。「まず第一に日本代表で出ている以上は結果が求められているので、あと2試合絶対勝てることを意識して、そのためにチームで良い準備をしていければと思います」とコメント。全勝する意気込みで臨むという。

その中で、デビュー戦となったクロアチア戦で感じたものについては「今日の収穫で言えば、自分が積極的にチーム全体として声をかけて、ポジティブな声を増やしていけば、最後にああいう得点が生まれて試合に勝てるということが証明できたので続けていきたいです」とコメント。一方で、「時間も遅くて難しいですが、1点入れた後にもう1点取る姿勢が足りないなと感じました。試合状況もありますが、貪欲にゴールを目指す姿勢を見せられたと思います」と、ゴールへ向かう姿勢をもっと見せて行くべきだとコメントした。

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