得点直後、ユラノビッチとお決まりのポーズを見せる前田。(C)Getty Images

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 現地時間3月19日に開催されたスコットランド・リーグ第31節で、日本人選手4人が所属する首位のセルティックは、6位のロス・カウンティとホームで対戦し、4―0で大勝を収めた。

 古橋亨梧は故障でメンバー外、井手口陽介はベンチスタートとなるなか、前田大然は旗手怜央と共に先発。すると2―0で迎えた26分には、CKからギオルゴス・ギアクマキスがヘッドで落としたところを倒れ込みながらも上手く流し込み、リーグ戦4点目、公式戦通算では6点目を奪ってみせた。
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 また、24歳の日本代表FWは得点シーン以外でも、精力的なプレスでボールを奪い、チャンスを創出。その強度はタイムアップの瞬間までまったく落ちず、最前線のDFとして存分に存在感を発揮した。
 
 クラブ公式サイトによれば、アンジェ・ポステコグルー監督は試合後、献身的なプレーで貢献した前田に言及。ハットトリックを達成したギアクマキス、ジョッタと共に絶賛している。

「我々のプレースタイルでは、ボールを持っていないときにハードワークすることが大きなポイントだ。ギアクマキスとダイゼンのプレスはスーパーだった。ジョッタも素晴らしかったね」
 
 次節はいよいよ2位の宿敵レンジャーズとの直接対決だ。しかし、その前に代表ウィークへと突入する。

 疲労や負傷も懸念されるが、ポステコグルー監督は、以前監督を務めていたオーストラリアと、カタール・ワールドカップ出場を懸けた大一番に臨む前田や旗手をはじめ、多くの選手が自国の代表として遠征に出ることは、ポジティブに捉えているようだ。

「トレーニング中に怪我をする可能性だってあるから、あまり心配はしていないよ。彼らにとって素晴らしい経験であり、世界にとっても良いものになるだろう。戻ってきたときにはフレッシュで準備万端であることを願っている」

 終始ゲームを支配しての会心の勝利とあって、代表戦を前に弾みのつく結果となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部