はんにゃ川島「誕生日にコロナ陽性」に。妻が語る家庭内隔離の実態<夫婦交換日記〜川島家3大事件簿・第3回>
お互いのブログやSNSで家族のエピソードを発信し人気を集める、お笑いコンビ・はんにゃの川島章良さんと妻・菜月さん。夫婦二人三脚でがんを乗り越えた体験をまとめた書籍『はんにゃ川島のお笑いがんサバイバー』(扶桑社刊)の発売を記念し、「Amebaブログ」×「ESSEonline」コラボ企画を実施。菜月さんはESSEonlineで、川島さんはAmebaブログで同時公開する「3週連続・夫婦交換日記」もいよいよ最終回。今回は「川島さんの新型コロナ感染」についてです。菜月さんが家庭内隔離の実態を赤裸々につづります。
風邪知らずのはんにゃ川島さんが新型コロナ陽性に
夫は仕事柄、ロケの前や営業、収録前など普段からPCR検査をよく行っていたのですが、今まですべて陰性。しかも風邪をひくこともなければインフルエンザにも一度もなったことがないという健康体でした。
今回も仕事前にした検査でなにもないだろうと思っていたのですが、はっきりとした結果が出ず、再検査をしてくださいとのことで2回目のPCR検査へ。
焦りだした夫は、私の亡き祖母の写真とお花が飾ってある棚に向かって「おばあちゃんどうにかしてください」と真剣な顔で手を合わせ神頼み…! ですが、その願いも届かず2回目の検査結果は陽性でした。天国のおばあちゃんにもどうすることもできなかったようです
●40歳の誕生日にコロナ陽性が発覚。家庭内隔離がスタート
川島家では、幼い頃からずっと誕生日を家族で祝う習慣があるからか「なんで誕生日にコロナにならなきゃいけないんだよ」と、まるで子どもがただをこねるように怒っていて笑ってしまいました。
私はとにかく幼い子ども2人を守るために隔離を徹底することに。
「部屋からは絶対に出てこないでね、トイレとお風呂だけ」と夫と子どもたちとの接触を打ち切り、リビングには入れないようにピタッとドアをも閉めるようにし別々の生活がスタート!
幸い、元々夫と私&子どもは寝室が別々だったこともあり、初期段階での感染はしておらず、3人の体調不良などはありませんでした。
●食事はお盆にのせて部屋の前に置くスタイルに
発熱し体に痛みも出ていた夫は部屋で療養。食事はお盆にのせて部屋の前に置き、連絡はLINEで取り合うことにしました。
たまに、部屋の前におやつやコーヒーなどの差し入れもし、励ましの手紙を添えてみたり、まるで部屋からずっと出てこない息子を支える母の気分でした。
●トイレ掃除や洗濯物の分別、免疫力アップ行動も
ほかにもトイレ掃除を徹底しました。夫がトイレから出たとわかったら透明の使い捨て手袋をつけマスクをしトイレ内を掃除、しっかりフタをしてから流したり気を使いました。
洗濯物は自分の部屋にためてもらい、子どもたちに触れないように保管。食事はなるべく自炊で野菜や温かい物をとるようにしたり、娘と私が風邪予防で飲んでいた「針なしミツバチのはちみつ」を毎日朝と夜に飲み、体を温めるために靴下を履き厚着をし、とにかく免疫力を落とさないように気をつけました。
ワンオペ引きこもり生活で精神的にギリギリ状態に
しかし、子ども二人の面倒を見ながら家事をし、さらには引きこもりで外にも行けない生活…はなかなか大変なものでした。
子どもたちはけんかが絶えず、犬は散歩に行けずストレスで粗相をする日々。私は常にイライラし、いつも以上に怖いお母さんへと豹変しました。子どもたちのけんかを無の表情で見つめ、あまりにもひどいと怒鳴り散らしてしまい、精神的にギリギリの状態でした。
●まさか!家庭内隔離中に大事件が勃発
夫は運よく1日で熱が下がり普通の生活へと戻りました。食欲は旺盛でおやつなども食べ、好きなだけ眠り、携帯ゲームや一人映画を楽しんでいる状況をSNSなどで知ると、さらに怒りが沸々と込み上げてきていました。
そんなコロナ中、最大の事件が勃発。私がトイレに行ってる間に夫がリビングで子ども達と接触を試みていたのです。
本人は、バレてないと思っていたと思いますが、息子(当時1歳)がスマホをカメラに切り替えしっかりと証拠を残していました。
●緊張の糸が切れ、夫にあたる鬼と化してしまい…
こんなにがんばってるのに…。自分の体調が治ったからってノコノコと出てきて、子ども達と接触していたことに対して怒りが爆発し、LINEでブチギレてしまいました。
とにかく私は1日も早く普通の生活に戻りたかった。幼稚園の発表会の練習など家族の予定はすべて狂い、なにより、子どもたちをコロナから守りたかった。
私の気持ちを分かってくれない夫に対し、部屋の前に置く食事にも「もう出てくるんじゃないぞ」と怒りをあらわにした手紙を添え、もはやストレスをぶつけるただの鬼でした。
●子どもたちの対応にハッと我に返り…
そんな中、引きこもりのストレスで晩酌の酒量は増え、お酒の勢いで大泣きし、子どもたちをびっくりさせてしまったこともありました。
私が泣く姿を見た子どもたちはピタッとけんかをやめ励ましてくれたり、お片づけをし始めたり…2人は明らかに私を支えようとしてくれたのです。
一人でがんばらなきゃと意気込んでいたけれど、どうしようもないときは子どもたちの前で泣き顔を見せるのも悪いことじゃないかもなぁ…と母としても少し成長できた気がします。
●デリバリーや差し入れには本当に助けられた
貧乏性で、普段出前やウーバーを使うことのない私でしたが、コロナ期間中は子どもたちに好きなものを食べさせてあげたい! 私自身も自分の料理に飽きていたのでおいしいものが食べたい! と思っていたので息抜きも兼ねて活用しました。
規定料金を超えないと送料のかかるネットスーパーなど便利なものも活用し、生活を助けられました。
いちばん助かったのは、近所のママ友たちが入れ替わりで玄関の前に差し入れを置いてくれたり、買ってきてほしいものをスーパーで買ってきて置いてくれたりしたことでした。
ほかにも仲のよい友達がLINEをくれたり、子どもたちが喜びそうなものを送ってくれたり…。困っているときに手を差し伸べてくれる人たちがいて、なんとか乗りきることができました。
●夫・川島さんに伝えたいこと
10日間の隔離を終え、保健所からの指示でコロナ自粛を終え、家族4人でお昼ご飯を食べたとき、自分の精神がやっと安定しかけてることに気づきました。
もともとワンオペ育児・家事の生活をしていたので、自分ひとりでも子どもと生活することはできるなぁなんて思っていましたが
「ちょっと見といて」
「ちょっとこれやって」と
手を貸してもらえることにどれだけ助けられていたかわかりました。これからも、健康第一でやっていきましょう。私がもしものときは、よろしくお願いします!(笑)
はんにゃ川島さんのアンサーは『はんにゃ川島章良オフィシャルブログ』にて公開中です。コロナ感染した川島さんの心境は…!?
個人の体験談です。家庭内で自宅療養をする際は厚生労働省の新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)などを参考の上、保健所の指示に従って進めてください。