サブカルで有名な“あの街”が、高級住宅街へ?100年に1度の再開発で…
サブカルのイメージが強い”中野”に、いま富裕層向けのマンションが次々と建っている。
中野は今、100年に一度の再開発の真っ最中なのだ。
街は時代とともに変化する。もしかしたら10年後、中野は港区を凌駕するような街になっているかもしれない…!?
そんな中野の”今”をアップデートしよう。
「中野サンモール商店街」がある北口は、左に行けばオフィスや役所が多く、右に行けば歓楽街が広がる。東西南北で顔が異なる。
中央線沿線でも屈指の賑わいを見せる街、中野。
「中野ブロードウェイ」を筆頭にサブカルの街として知られ、赤提灯系の飲み屋で乾杯―。もし、いまだにそんなイメージを持っているのであれば、ぜひその認識を改めて欲しい。
中野でいま行われている”100年に一度”という再開発事情を紐解けば、きっとその認識もアップデートされるはず。
再開発事情その1.中野サンプラザが高層のシンボルタワーに
中野イズムともいえる北口の「中野サンモール商店街」近辺はそのままだが、他エリアが大きく変貌を遂げている。
「中野サンモール商店街」は「中野ブロードウェイ」に繋がる
手始めとなったのが、2012年に警察学校跡地にできた「中野セントラルパーク」。東京ドーム4個分という広大な敷地にオフィスや飲食店、大学などが並ぶ。
キリングループが本社を移転したことでも話題を集めた。
「中野は飲み屋街と住宅街が隣接しており、人々の生活を身近に感じられる街。生活者の方々に寄り添った商品作りをしていく上で魅力的な街でした。加えて、武蔵野台地の安定した基盤の上にある、という点も重視しました」とはキリングループ広報の清利幸代さん。
家族連れやランナー、会社員などが行き交う「中野セントラルパーク」
さらに2025年に「中野サンプラザ」が「NAKANOサンプラザシティ」に生まれ変わり、高層のシンボルタワーが誕生。また、2026年には駅舎と西口改札が完成予定。翌年には駅ビルもできる。
とにもかくにも、他のエリアに類を見ない開発が進行中なのだ。
再開発事情その2.人口増加につき、タワマンが続々建設中
そんな明るい未来が広がる中野だけに、住む人の変化も目まぐるしい。元々、単身者のイメージが強いが、富裕層向けの住宅も増えている。
タワマンといえば「中野マルイ」に隣接する「中野ツインマークタワー」一強だったが、「中野セントラルパーク」周辺にもハイクラスのマンションができているほか、南口を出てすぐのエリアにも37階建てのタワマンが建設中。
中野区の将来人口統計では2040年まで増え続けるという試算も出ており、注目度は右肩上がりだ。
次々と建てられるハイクラスマンション・・・!充実の飲み屋街もご紹介!
飲食店からもラブコールが絶えない街・中野グルメの真髄
モンスター級のニュースが目白押しの中野は、飲み屋も実に個性的。
北口には昭和の香りを残す飲み屋街が広がり、『第二力酒蔵』や『陸蒸気』などの老舗が存在感を放つ。一方、南口の「中野レンガ坂」は若い世代が多く、陽気な雰囲気が漂う。
レンガの坂道に店が並ぶ南口の「中野レンガ坂」
「中野は外から色んな人が訪れる街。そのためコンセプトが明確な強い店が多い印象です」とは、キリンビールで中野地区を担当する根本晴菜さん。
確かに、日本酒バルの先駆けである『青二才』や熟成肉ブームを牽引した『ツイテル』、予約困難な『マグロマート』など人気店が多数。
コロナ禍で閉店を余儀なくされた店も多かったそうだが、空いてもすぐ物件が埋まるそうで、街としての人気も高いという。
『ホルモン人生タロちゃん』
「いろいろ生ホルモン」1,650円が人気!
10月にオープンした焼肉店。
「視察の際、人通りの多さに驚きました」とオーナーの田辺晋太郎さん。上質なホルモンと銘柄牛をぜひ。
『角打ち割烹 三才』
日本酒バル『青二才』の新店は北口に。
立ち飲みの奥に割烹を構える斬新さ。割烹ではペアリング込みで12,000円のコースを提供。
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飲み屋街に広大な公園。そして変わりゆく街のダイナミズム。こんな街は他にはないだろう。
ぜひ、訪れてその変貌ぶりと、勢いを感じてみてほしい。
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